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「心に響いた絵本」語る・落合恵子さんが講演

2013.2.18(三郷市)
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 三郷市文化会館小ホールで10日、作家であり東京家政大学特任教授でもある落合恵子さんを招き、「自分を抱きしめてあげたい日に、出会う本」と題した「読書のまち三郷」文学講演会が開催された。この講演会は同市の市制施行40周年記念事業の一つであり同市・同市教育委員会の主催。
 講演に先立ち、昨年12月に同じく記念事業として第4回全国うちどくサミットを開催し、大きな成果を収めた木津雅晟三郷市長が「市は日本一の読書のまちを目指している。本日は落合さんの講演でどのような本に出会えるか楽しみにしている」と主催者を代表し挨拶した。
 落合さんはまず、会場を満席にした聴衆に「20代の人、30代の人」と年代順に手を挙げさせ、「きょうは30代から80代までが参加していますが、60代が一番多いですね」と確認し、「私から年齢を奪わないでください。この年齢は私が働いて働いてようやく手に入れたものです」とアメリカ人のメイ・サートンの言葉から語り始めた。
 次に、2011年3月11日の大震災を決して忘れないでくださいと呼びかけ、落合さんが取り組んだ被災地の人に、特に子どもに、絵本を送る「HUG AND READ」の取り組みを話した。この運動は、大震災当初に欠かせない医薬品、食料、飲料水、日用品などがある程度安定したら、傷つき、不安な子どもたちをゆったり、たびたび、おだやかに、そして長く抱きしめてあげ、落ち着いたら本を読んであげようというもの。
 趣旨に賛同した国内の人や海外からも絵本が落合さんのもとに送られ、第1便は2011年4月中旬に被災地に届けられた。その時に送られてきた本のほとんどにメッセージが添えられておりそれも本とともに被災地届けられた。そのメッセージの一つ「今あなたに伝えたいことはたった一つ。生きていてありがとう」を紹介した。
 その後、読者として、作家として、書店主として、心に響いた絵本、こうした本を誰かに手渡していきたい絵本などを語り伝えた。
 落合さんは「本そのものではなく、本を通し向かい合う人を求めてください。そして本を通し、自分とも向かい合ってください」と講演を結んだ。

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