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伝統行事「彦糸弁天様蛇祭」・無病息災を願う

2013.1.21(三郷市)
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 三郷市の彦糸公民館で8日、無病息災を願う伝統行事「彦糸弁天様蛇祭」が行われた。同公民館がある場所は、かつて薬師如来を本尊とする寺院があり、約200年前から地元でこの行事が伝わっている。彦糸地区の5つの組が年番で毎年1月8日に新年の行事として行っている。市内には、県選択無形民俗文化財の大広戸の蛇祭りもある。
 この日は、今年の年番の地元住民約40人が公民館に集まり、予め用意してあったわら縄なわを用いて、蛇の頭作り、胴体作り、角作り、酒樽作りなどの役割に分かれ蛇作りが約2時間かけて行われた。完成した蛇は、長さ約10メートルの雄と、雄より少し短い雌の2頭。雄はかつての寺院参道の「薬師様の入り口」と伝わる木にかけられ、雌はその約30b先にある弁天池脇の「弁天様の木」に、互いに顔が向かい合うように巻かれた。
 雄雌の蛇には、目玉が付けられ、角は真竹に赤色紙を巻いて蛇の頭に刺し、赤色紙で作った舌が口に添えられ、蛇の足は、杉の葉に蔦を添えてわら縄で縛り、幣束(へいそく=紙を短冊形に切り竹に挟み神仏に供える祭具)を付けて8本足になっている。さらに雄の蛇には、わらで作った祝い酒樽に「進上 いろ娘 彦糸若者中」と書いた熨斗(のし)が付けられている。
 取り付けが終わると、町会内の悪魔除けの祈願を行い、公民館へ戻り懇親会が開催された。年番長も経験している市文化財調査員の新井利夫さん(66)(彦糸1丁目)は、「昔から続く伝統のある祭りなので、これからも続けたい。下の世代にも引き継いでもらい後世に残したいですね」と話していた。
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