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子どもに心の財産を・柳田邦男さん語る

2012.12.18(三郷市)
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 今年市制施行40周年を迎えた三郷市は、同市教育委員会との共催で第4回全国うちどくサミットin三郷を1日、同市文化会館で開催した。文部科学省、埼玉県、東武よみうり新聞社などが後援。
 サミットでは家読ゆうびんコンクールの受賞者表彰、幼稚園や小・中学校の読書活動発表、ノンフィクション作家の柳田邦男さんによる基調講演が行われた。
 柳田さんの基調講演の演題は、「大人の再生、子どもの成長〜うちどくは家族を変え、地域を変える〜」。
 柳田さんは、10年以上前から国、地域を背負う子どもたちを育てるために最も重要なのは人格を形成することであり、そのためには大人も絵本の世界を見直して感性を取り戻し、子どもと共に共有することが大切なことと考え、うちどくの応援団として各地で講演や執筆活動を続けて来ている。
 「5年ほど前から東京都荒川区の絵本を介して大人も子どもも潤いと希望を持った区にしようという取り組みに関係しており、絵本で感動した子どもや大人から手紙が送られてくる」と話し、『ちょっとだけ』、『たいせつなきみ』、『わすれられないおくりもの』などの絵本を読んだ子どもや大人から送られてきた手紙について語った。
 またうちどくのすすめとして、親子一緒に読む時間を作る、読み聞かせは親から子どもにだけではなく子どもから親にそれぞれ読んで良い、同じ本を読む、と話した。
 最後に柳田さんは、「本が大好きという子どもに育てたら、それは子どもに一財産(=心の財産)を身につけさせたに等しい」と述べ、話を結んだ。
 サミットは最後に「三郷市家読(うちどく)宣言」をし、幕を閉じた。
 三郷市は、06年度から3年間の国立教育政策研究所「生きる力を育む読書活動推進事業」の地域指定を受け、読書活動を推進。10年度から「日本一の『読書のまち三郷』づくり」を目指し、小・中学校と公立図書館が連携するとともに、市民も一体となった読書活動が展開されている。
 また、同サミットは、読書活動を推進している全国の自治体との交流を深め、豊かな感性や考える力、表現力などを育てる子どもの読書を充実させることを目的として、平成21年に佐賀県伊万里市で第1回を開催。茨城県太子町、青森県板柳町と開催され、今年三郷市に。
 なお、うちどくは家庭での読書のことで、「家読」と書く。

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