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鑑識技術を競う・吉川署で「競技会」30人参加

2012.4.14(三郷市)
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 吉川警察署の大会議室と武道場で7日、若手警察官を対象に「鑑識競技会」が開かれた。現場鑑識活動の徹底と鑑識技術の向上を目的としたもので、地域課員と当直勤務員30人の署員が参加した。2人一組で本番さながらに指掌紋や足跡・DNA型鑑定資料(血痕)採取を行い、資料を作成した。
 市内居宅で窃盗(空き巣)事件が発生し、タンス内から現金30万円とハンドバックが窃取されたと想定。武道場では、部屋に見立て区切られた中でDNA型鑑定資料(血痕)採取と現場と関係者の足跡採取が行われた。ライトを当てながら足跡を見つけ、採取後は部屋見取り図に採取した位置を記入する。会議室では現金が入っていたとされる封筒から指掌紋を採取。いずれも慎重かつ地道な作業だ。
 裁判員制度開始に伴い、鑑識の重要性がますます増したという。講評で県警本部の田中正男鑑識課長は、現場での頭髪保護キャップやゴム手袋の未装着や指掌紋採取の際のアルミ粉末の不適量などを指摘し「基礎基本をきっちり身につけてほしい。鑑識はそれを支えにやっていける」と呼びかけた。
 現場での採取法、指掌紋の鮮明さ、作成書類などからトップの鑑識課長賞(最優秀賞)には交通課・渡辺拓仁さん(25)と刑事総務課・白岩寿顕さん(29)のペアが受賞した。渡辺さんは「日ごろから、(警察官対象の)教養活動などに参加してきたのがよかった。鑑識現場で被害者が立ち会ったように自分で想定して行った」。白岩さんは「自分のDNAになる髪、唾などが混在しないようにキャップと手袋をきっちりした。実際の現場で何か証拠を取るという気持ちで行っている心がけが今日の結果につながった」という。
 そのほかの受賞者は次の通り(敬称略)。
 ▽最優秀賞=渡辺拓仁、白石寿顕▽優秀賞=橋本学、吉田尚夫▽署長賞=山岸なつみ、新井啓史

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