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松伏、田島地区を「新市街地」に・雇用創出や人口減対策

2017.4.3(松伏町)
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 松伏町は、人口減少対策や新たな雇用創出のため、東埼玉道路(国道4号)と県道越谷野田線が交差する同町松伏・田島地区を「新市街地区域」と位置づけ、今年度から整備事業の準備をスタートする。対象区域は農地約18ヘクタール。この整備に合わせ、県企業局は同区域内に「産業団地」を検討し、地域内に新たに「道の駅」を整備する。職住、観光が一体となった「魅力あるまち」にする計画で、同町の将来をかけた事業になる。

 同町も人口は、2009年の3万1229人をピークに今年3月には3万39人となり、3万人を割りそうな状況。市街地が少なく、鉄道がないため、市街地開発が遅れてきた。このため、同町は「第5次総合振興計画」で「人口減少への対応」「新たな産業の振興」「交通網の整備」を重要課題として取り組むことになった。

 新市街地整備の核は、町内を通る「東埼玉道路」。八潮市八條から春日部市下柳までの17・6`を国が整備する幹線道路。現在、八潮から吉川市川藤までの5・7`が開通しており、「外環道」から越谷市のレイクタウンを通り、北に向かう幹線だが、週末には渋滞が発生している。この幹線道路が松伏町の中川沿いを通る予定で、すでに町内の用地買収は75%を超え数年後には着工の見込みとなっている。

 同道路と同町を東西に走る「県道越谷野田線」の交差する地域を新たな市街地にする計画だ。今年度、町は「新市街地整備プロジェクト」として、企業誘致推進事業や「道の駅」整備など関連事業費に予算1497万円を計上した。

 新市街地のテーマは「職住近接と核づくり」。働く世代に住んでもらうため、県企業局は同市街地内に「産業団地」を検討。昨年9月から調査を実施、10月には地権者に対し説明会を行った。また、11月からアンケート調査を実施したが、地権者対象者119人のうち、100人が賛成(93%)し、反対は6人(5%)だった。同地域は市街化調整区域で「農林調整」が必要のため今後、手続きに入る。

 「道の駅」も整備する計画で、鉄道がない同町にとって、バスターミナルとの一体整備を考えており、地元農産物の販売のほか、新たな「松伏名物」の商品開発にも取り組むという。同町新市街地整備課は「企業誘致に向けたアンケートや企業立地セミナーなどのイベントで、より積極的な広報活動を展開し、来年度に事業化したい」としている。