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「ニート」と野菜づくり・自慢の作物、画家が絵に

2012.11.13(松伏町)
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 松伏町下赤岩の農業・澤田訓男さん(64)は2006年11月から、自身で経営する「澤田農園」(約2000平方b)で、ニートで社会復帰を目指す若者を招き、農作業を体験させ、農業の喜びを味わってもらっている。
 澤田さんと若者が一緒に作るトマトが、おいしいと好評で、ニートと引きこもりの若者が共同生活するNPO法人ニュースタート(千葉県浦安市)で販売している。今回、この真心のこもったトマトを松伏町在住の画家・染谷栄さん(72)が水彩画で描き、7点の絵を草加市栄町の喫茶店ジュンに6日から2週間展示されている。
 展示されている絵は色紙に水彩で描かれているもので、いびつで大きな自慢のトマトをはじめ、ナスなど野菜ばかりの絵だ。染谷さんは澤田さんの中学校の先輩。農園の近くに住んでいることから以前から交流を続けてきた。元中学校教諭で現在はテレビなどに裁判の模様を伝える「法廷画家」として活躍している。
 染谷さんは「澤田さんと若者たちでつくる野菜は、スーパーなどで売っているものと違い、大きさもさまざまでいびつなものばかりですが、温かみがあります。そんな野菜を表現しました」と話している。
 自給自足を目指すニュースタートの若者たちは、澤田さんから農業のすべてを学んでいる。澤田さんは「若者と一緒に農作業を始めて6年が過ぎましたが、最近ようやく話ができるようになった子もいて、やっていて良かったなと感じています。良い作物を収穫するには大変な苦労があることを若者たちに理解してもらいたい」と充実した様子で話す。
 2日には、同農園でニートの若者7人と松伏町内のこどものもり園児160人が一緒にイモ掘りを楽しみ、ふだん笑顔を見せない若者が園児たちとふれあい、笑顔で収穫の喜びを分かち合った。澤田さんは「農業は大変な仕事だけど収穫の喜びは大きい。若者たちの生きる糧になれば」と話していた。

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