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「共生」目指し外国人支援・「コスモ越谷」生活や言語中心に

2021.5.31(越谷市)
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 外国人との共生を目指し、越谷市民らがこのほど、一般社団法人「多文化共生コスモ越谷」(奥村裕子代表理事)を立ち上げた。日本人と外国人市民との交流を通じて、言語、生活習慣の違いといった外国人にとっての“見えない壁”を取り払おうという狙い。今後、通訳・翻訳など「言語支援」や、困り事相談などの「生活支援」に取り組む。6月6日には研修会「コロナ禍における世界の人々の暮らし」を開催する。市内には約7200人の外国人が暮らし、生活困窮者もいるだけに、コロナ禍での市民のサポート活動が注目を集めそうだ。

 「コスモ越谷」は、同市内の日本語教師や高校教師ら日本人9人で発足させた。「越谷市国際交流協会」(吉田豊治会長)が、姉妹都市の豪・キャンベルタウン市との交流事業などを行っているが、外国人支援までは手が回らないため、会員有志が「市民同士の交流」を目的に立ち上げたもの。

 代表理事の奥村裕子さん(62)は日本語学校副校長の日本語教師。世界各国からやって来た約100人に日本語を教えている。「これだけ外国人市民が増えても言語や生活習慣の違いなど、日本人とを隔てる見えない壁は相変わらず」と話す奥村さんは、「コロナ禍で就労に問題を抱えている外国人が増えている」と指摘する。

 また、小中学校では、多くの外国人が日本人と一緒に学ぶが、日本語での高校入学試験につまずく子も多い。小中学校の「日本語指導員」を務めた理事、須賀恵美さん(47)は「授業についていけない外国人生徒も多い。現在の学校の体制では個人のサポートは困難。私たちが生活相談を受けながら、勉強を支援していきたい」と話す。

 「コスモ越谷」の活動は、「多文化理解」「交流」「生活サポート」の3本柱が中心。

「多文化理解」の最初の活動として、6月6日午後1時30分から、同市男女共同参画支援センター「ほっと越谷」で研修会「コロナ禍における世界の人々の暮らし」を開く。コロナ禍で抱えている問題について当事者と参加者らが共に考えるという。

 また、留学生と大学生、高校生ら若者同士の交流イベントを企画。さらに、困りごと相談、教育、就労などの生活サポートに取り組む。

 奥村さんは「コロナ禍でもグローバル化の波は止まらず、今後も外国人は増える。より多くの人と一緒に、多文化共生を進め、さまざまな人がつながる、暮らしやすいまちを目指したい」と話す。

 6月6日の研修会は参加費無料。定員30人。事前申し込みで誰でも参加できる。

 <問い合わせ>多文化共生コスモ越谷研修担当TEL090・8310・9522。
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