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パック販売で窮地打開・いちご観光農園が休止で転換

2020.4. 27(越谷市)
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 イチゴ狩りシーズと新型コロナウイルス感染が重なり、最大の“稼ぎどき”を失い、越谷市内のイチゴ観光農園は窮地に立たされている。市内の10か所のイチゴ農園では「何とかおいしいイチゴを消費者に」とこのほど、パック販売に切り替えて販売したところ大好評。「越谷いちごタウン」では、1パック500円のものが、1日に500から1000パックも売れているという。「イチゴ狩りができなくても、わざわざ足を運んでくれる」と“窮余の策”の予想以上の効果に農園関係者は驚き、外出自粛が続く中、「“3密”に注意しながら、おいしいイチゴを楽しんでほしい」と期待をかけている。

 同市増森のイチゴ狩り農園「越谷いちごタウン」は2015年にオープン。生産者で組織する「越谷いちご団地生産組合」(荻島元治組合長)が運営している。都心の近くで、関東最大規模の8棟のハウスで10品種のイチゴ狩りが楽しめるとあって、人気のスポットになっている。同園を含む市内10か所のイチゴ観光農園では例年、12月から5月のシーズン中、約9万人の来園者でにぎわっている。

 ところが、今年は新型コロナウイルス感染による外出自粛などの影響で来園者数は激減し、数百人規模の団体予約のキャンセルが相次ぎ、売り上げは大幅に減少した。さらに、緊急事態宣言により8日からは各園とも臨時休園を余儀なくされている。  しかし、「せっかくできたイチゴを無駄にしたくないと」=荻島組合長(55)は=と、「越谷いちごタウン」は今年初めて、イチゴのパック販売に挑戦した。9日に「紅ほっぺ」や「あきひめ」「よつぼし」など、市内の店ではあまり見かけない品種を販売したところ、予想以上の好評を呼んだ。

 荻島さん経営のイチゴ観光園「ストロベリーガーデン・おぎしま」(同市小曽川)では7年前からパック販売も行い、市内のスーパーで直売していたため、そのノウハウを生かし、「越谷いちごタウン」ではその日に採れたイチゴをパック販売している。

 予想以上の人気を呼んだパック販売は、休園対応に苦慮している市内の各イチゴ観光農園にも広がっている。「越谷いちごタウン」は、市内の老人福祉施設でも販売するなど積極的に販路を開拓している。

 「越谷いちご」のPRキャラクター「ストロングベリーちゃん」の原作者の漫画家、てしばまさみさん(52)(同市在住)は「コロナ自粛で元気のない時こそ、家庭の食卓で越谷イチゴを食べて元気になりたい」と話す。

 同市内のイチゴ観光農園は、店頭では見かけない品種も栽培、販売しており、荻島さんは「市内各農園で品種の違うイチゴを購入して、ゴールデンウィークには、家庭でイチゴ狩り気分を味わうのも楽しいのでは」と呼びかけている。

 <問い合わせ>越谷いちご団地生産組合の荻島組合長TL080・5443・1583。
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