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コロナ休校で食材支援・越谷子育て応援フードパントリー

2020.3.17(越谷市)
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 子育て中の生活困窮家庭などに食品を無償で提供する「フードパントリー」活動。県内では初めて一昨年、「越谷子育て応援フードパントリー」(草場澄江代表)が発足したが、同パントリーは、新型コロナウイルスの感染拡大による臨時休校で給食がなくなり、困っている家庭対象に2日、市内で初の“緊急フードパントリー”を開いた。会場には約150人が詰めかけ、用意された食品、食材を持ち帰り、「本当に助かる」と感謝の声が相次いだ。今後も「子ども食堂」とも連携しながら、市内2か所で開催する予定で、“コロナ休校”への支援の輪が広がっている。

 フードパントリーは、「食品保管庫」「食材の中継拠点」といった意味。地域の企業、農家、家庭などから集めた食品を、空き家や倉庫などに保管して、児童扶養手当受給世帯や1人親の生活困窮家庭に無償で提供する活動。  県内では初めて、越谷市の民生・児童委員の草場澄江さん(56)が2018年9月、「越谷子育て応援フードパントリー」を立ち上げた。現在、越谷のほか川口や加須市などで16団体が活動しており、昨年2月には「埼玉フードパントリーネットワーク」(代表は草場さん)が結成された。

 今回の一斉休校で給食がなくなり、これまで以上に困窮家庭が増えているとみて、草場さんらは2日、

同市内で緊急のフードパントリーを開設した。

 同日は食品メーカーや問屋、農家から寄付された米、野菜やレトルト食品、カップ麺、菓子などに加え、県提供の「備蓄用缶入りパン」も配られた。事前に申し込んだ約150人が訪れ、これらの食品セットを手にしていた。3歳から高校2年まで4人の子どもを育てる、同市内の主婦(38)は「食べ盛りの子どもばかりで、給食がないと食費がかさむ。この時期の食品の無料提供は本当に助かる」と感謝した。

 草場さんは16年に同市内で「子ども食堂」を開いたが、「困窮家庭などの来てほしい子がなかなか来ない。その時、東京でパントリーの取り組みがあるのを知り」パントリー活動を始めたという。

 市内の空き店舗を無償で借りることができた。また、児童扶養手当を受ける人が同市役所に現況届を提出するため、市の協力で窓口に「フードパントリー」のチラシを置いたところ、100世帯以上から申し込みが殺到した。

 ニーズの多いのを確認した草場さんは以来、隔月でパントリーを開いてきた。

 「子ども食堂には来てくれない人たちも、パントリーなら来るというケースがかなりある」と草場さん。同市内の「越ヶ谷こどもかふぇ食堂」が仲間に加わり、今月からパントリーを開催することになった。

 元小学校教諭の草場さんは、不登校の児童生徒らの学習支援もしている。「フードパントリーは、“食の支援”が必要な世帯と結びつく力が強い。多くの方に活動を知ってほしい。パントリーがいくつもできて、家庭との丁寧なつながりができてほしい」と話す。
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