トップニュース

県営住宅に「子ども食堂」・27日オープン「まくりの家」

2019.3.18(越谷市)
ニュース写真
 高齢化であまり使われなくなった県営住宅の集会所が子ども食堂に――。県は「県営越谷間久里住宅」(越谷市上間久里)の集会所をリフォームし、27日から、子どもの居場所「まくりの家」としてオープンする。子ども食堂の開設場所の確保に悩むケースが多い中、県営住宅の集会所活用は全国初という。運営は同市のNPO法人が担当する。本格的に調理場を備えた施設で、食事だけでなくボランティアが学習支援する場ともなる。3日にプレオープンイベントが開かれたが、県やNPO法人は「子ども食堂のモデルケースだけでなく、多世代交流の場にも」と期待している。

 県が約1000万円をかけて整備したのは、同県営住宅の集会所(木造平屋建て、約100平方b)。専用の調理場のほか、会食できるホール、トイレなど全面改修した。

 運営は同市越ヶ谷で「越谷こども食堂」を開設するNPO法人「地域こども包括支援センター「(野口和幸理事長)。「埼玉県子ども食堂ネットワーク」の代表も務める野口さん(51)は、県内の子ども食堂(123か所、昨年10月現在)の中には、「場所の確保に悩んでいる団体も多く、公民館などでは、思うように複数回開設や長時間使用ができないなどの悩みを抱えている」と県側に訴え、対策を求めた。

 これに対し、県住宅課から「高齢化する県営住宅で、ほとんど使用されていない集会所をリフォームすれば居場所づくりに生かせる」と提案があり、今回のリフォームが実現した。

 同支援センターは「まくりの家」に専任職員とボランティアを配置し、週3日(月、水、金)開設。宿題や自主学習、読書などボランティアが学習支援しながら食事を提供する。調理はボランティアスタッフが行う。

 3日のプレオープンイベントには、親子15組と地域住民15人が招かれ、県職員や同団地自治会役員、地元のロータリークラブ会員らが参加した。この日のメニューは、ちらしずしとお吸い物、大根と鶏肉の煮物、キャベツサラダ、ピザ―という豪華メニューで、参加者は楽しく談笑しながら食事を楽しんでいた。パート、嶋田絵里子さん(47)は「楽しくおいしかった。ぜひ家族で利用したい」と話し、長女、愛里さん(12)(同市立桜井南小6年)は「子どもの好みにあったメニューで品数も多く楽しかった」と喜んでいた。

 県営越谷間久里団地自治会長の稙田泰久さん(63)は「団地には高齢者が多いので、子ども食堂が3世代交流の場になれば」と期待している。県住宅課の大森亨副課長は「今後の、反響を見て、県内に広げられるか検討したい」と話す。

 「まくりの家」の食事は子どもは無料だが、大人は300円必要。

 <問い合わせ>地域こども包括支援センターTEL964・8000。
>戻る