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市民がつづる”越谷愛”・市が小説集と動画制作

2019.1.21(越谷市)
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 越谷市はこのほど、市民が執筆した「私小説」14編をまとめた「越谷“素”小説」(文庫版、168n)を刊行し、同時にPR用のプロモーション・ムービーを制作した。同市のイメージ向上作戦の一つとして取り組んだユニークな試み。小説では、暮らしの中で感じたテーマを執筆者らが自由に描き、ムービーでは、執筆者らの思いをメロディに乗せたオリジナル・ソング「越谷が好き」が披露され、執筆者自身が歌っている。「小説を機に越谷に興味を持ってもらえれば」と同市は、全国的にも珍しい自治体主導の小説集に期待をかけている。

 「素小説」は小説の素人(市民)が、「素」の越谷暮しで感じる幸せの「素」を執筆したという意味。

 同市が「都市イメージ向上事業」として、「観光振興の包括協定」を結ぶ旅行代理店「JTB」に委託して小説集刊行とムービー制作に取り組んだ。

 「ほどよい街に暮らす、“私のささやかなしあわせ”14話」というサブタイトルのもと、ねぎ栽培農家やそば店店主、商店会長、中学生、高校生、大学生、元五輪競泳日本代表銅メダリストの星奈津美さん(28)など、10代から80代まで幅広い市民が、身近で個人的な出来事を綴っている。

 元証券マンで、越谷新町商店会会長の井橋潤さん(54)の小説は「株から鍋、そして愛しき商店街」というタイトル。自主廃業直前まで「山一證券」に勤めていたが、身体の弱い母親の身を案じて退職し、家業の金物店を継いだ。越谷青年会議所に入会後、「宿場まつり」など地元活性化のためのイベント開催に力を入れてきた。井橋さんは「街のことを考えると時間があっという間に過ぎる。その時が一番楽しい」と結んでいる。

 プロモーション・ムービーはNHK連続テレビ小説「半分、青い。」を手がけた、映像ディレクターのくろやなぎてっぺいさんが制作。「越谷が好き」は2人組ユニット「iima(いーま)」ボーカルの永山マキさんが作った。

 小説を執筆し、ムービーで歌っている「こしがやエフエム」代表の越野操さん(69)は「小説では難産だったエフエム開局を振り返った。歌の収録には緊張した」と笑顔を見せた。

 事業費は小説・ムービーの制作費、プロモーションイベント開催費含めて約1500万円。文庫本は500部限定。ムービーは2分のフルバージョンと15〜30秒のショートバージョンの二つ。

 文庫本は市内小中学校、図書館、地区センターと一部の飲食店・カフェに配布。画像データにして、同市ホームページでプロモーション・ムービー共に公開している。同市はプロモーションイベントを26、27日にJR東京駅構内のイベントスペース「東京シティ・アイ」で開催する。

  <問い合わせ>越谷市観光課TEL967・1325。
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