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華やかに「重陽の節句」・古民家でひな人形展示

2018.10.15(越谷市)
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 越谷市の旧越ヶ谷宿周辺で、3日から8日まで、大人のひな祭りと言われる「重陽(ちょうよう)の節句」のイベントが開かれ、多くのひな人形ファンらでにぎわった。昨年に続き2回目のイベント。

 旧日光街道沿いの「植木屋人形店」内では、江戸時代から明治、大正、昭和期のそれぞれの「雛飾り」が展示された。金屏風を背に高さ約80aの小さな段飾りのひな人形と、「立ち雛」で、中央には菊が生けられた。人形の頭(かしら)部分も特別展示された。

 また、古民家の蔵「八百喜参ノ蔵」では6日、蔵の中に菊と古い雛人形が展示され、おごそかな雰囲気を演出していた。訪れた市内宮本町の主婦、田村聖美さん(49)は「重陽の節句を見たのは初めて。貴重な昔の人形を見ることができて感動した」と感嘆の声をあげ、長女の美咲さん(9)(越ヶ谷小3年)は「菊をあしらった昔の人形がすごくきれい。つるし雛もかわいかった」と笑顔で話した。会場では珍しい「菊茶」もふるまわれた。

 今回のベントは植木屋人形店の店主の会田さん(86)の構想に、市内の文教大学教育学部の佐々木唯・非常勤講師(住生活学専門)が賛同して初めて企画された。「旧日光街道越ヶ谷宿を考える会」が全面協力して実現した。菊は市内の生産農家が提供した。

 重陽の節句は旧暦9月9日に行われる「五節句」の一つ。「菊の節句」とも呼ばれている中国由来の行事。平安時代に貴族の宮中行事となり、菊を用いて厄払いや長寿祈願をしていたが、民間にも広がり、江戸時代に五節句の一つとして親しまれるようになった。

 会田店主は「地道に開催することで、この節句が市民に少しずつ広がれば」と話していた。
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