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アイデア下着で健康に・柴崎さんがゴム使わないパンツ考案

2017.10.24(越谷市)
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 女性の冷え性やむくみなどの悩みを解消したいと、越谷市新川町の下着製造販売業、柴崎恵子さん(39)がこのほど、下着のウエスト部分にゴムを使わず、ヒモとストッパーで“フィット感”を調節できる下着を考案した。その名も「ゴムフリーパンツ」。試行錯誤の結果、市販の布地を裁断して、ミシンで縫製した手作り下着。この下着考案をきっかけに、柴崎さんは起業して、「デザインパンツイッチョ」(個人事業主の屋号)を立ち上げた。自身が下着の締め付けによるむくみや湿疹、冷え性などに悩んでいたことから、生み出した新製品で、「むくみなどに悩む多くの女性に使ってほしい」と呼びかけている。

 東京都出身の柴崎さんは、都内の大学を卒業後、結婚で一時期家庭に入ったものの、ほぼ15年間、IT企業や住宅メーカーなどに勤務した。オフィスで座ったままパソコンに向かう仕事を続けた結果、20代の頃より15`も太り、下着のゴムの締め付け部分に湿疹が出て、冷え性が悪化するようになった。

 ある時、不妊治療で通っていた産婦人科医から「窮屈な下着は血液とリンパの流れによくない。身体が冷えて不妊の原因にもなる」と指摘された。そのため「ゴムを使っていない下着」をネットで探したが、見つからなかった。「それなら自分で作ろう」と柴崎さんは、“マイ下着”にチャレンジした。

 さまざまな試作品を作る中で、ウエスト部分をヒモとストッパーで調節したものを作り、自分で着用してみたところ、むくみも湿疹もなくなり、冷え性も解消したという。柴崎さんは「下着の重要性を改めて認識した。自分自身でも驚くほどの快適さから、これは必要とする人は絶対いるはずと確信した」と話す。

 本格的な製品化に取り組む一方、越谷市男女共同参画支援センター「ほっと越谷」の「起業講座」も受講して、柴崎さんは起業した。

 「デザインのポイント」は、“お尻すっぽりブルマ型”。素材はコットンがメインだが、絹の着物から作った贈答用も開発した。「これまで当たり前だと思っていた締め付けは何だったのかと、驚くほど快適です」と柴崎さん。男性用も開発しており、東京五輪に向けて、日本みやげ店にやって来る外国人もターゲットにしている。

 現在はネット販売がほとんど。価格は女性のコットン製が2800円、総シルク製が4800円で、30〜40代の女性に好評という。男性用はセミオーダー(色やデザインなどを自由に選んでもらう)で3500円。柴崎さんは「ネット販売だけだと、顧客が限られてしまうので、商品のイメージを直接伝えられる店頭販売に挑戦したい」という。

 「ゴムフリーパンツ」の名称はすでに、「商標登録」申請済みにで、今後「実用新案」も申請をする予定。また、縫製を手伝ってくれる主婦らを募っており、柴崎さんは「不妊治療に悩む女性たちの話し合いの場を作って、ゴムフリーパンツを通した交流ができたら」と話している。
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