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息災願う「重陽の節句」・越ヶ谷宿で初の開催

2017.10.24(越谷市)
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 越谷市の旧越ヶ谷宿周辺で1日から9日まで、大人のひな祭りと言われる「重陽(ちょうよう)の節句」のイベントが開かれ、多くのファンでにぎわった。重陽の節句は、旧暦9月9日に行われる五節句の一つ。菊を用いて不老長寿を祝うことから「菊の節句」とも呼ばれている。

 旧日光街道沿いの「植木屋人形店」では、金屏風を背景に高さ約80aほどの小さな段飾りのひな人形と「立ち雛」が飾られ、中央に菊が生けられた。段飾りは35年前に制作した「越谷雛人形」。

 今回のイベントは、同店の店主、会田正三さん(85)が、文教大学教育学部の佐々木唯・非常勤講師(住生活学専門)の賛同を得て企画し、市内の「旧日光街道・越ヶ谷宿を考える会」が協力して初めて実現した。菊は市内の生産農家が提供した。

 会場の一つ、古民家の蔵「八百喜参ノ蔵」には、菊と古い雛人形が展示され、旧日光街道沿いのカフェ「cafe803」では、茶話会が開かれた。蔵を訪れた主婦(41)は「秋の節句は初めて知った。菊と雛人形の組み合わせはシックな雰囲気ですね」と笑顔で話していた。

 会田さんは「初めて開催だったが、この節句が市民に少しずつ広がれば」と話し、文教大の佐々木講師は「旧越ヶ谷宿の新しい行事と名所をつくることに繋がればうれしい。雛人形などの伝統工芸品を継承し、郷土の誇りとする貴重な機会となった」と手応えを感じたようだった。
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