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ウェブ上で資金調達・重度障害者施設「あすなろ」

2017.10.24(越谷市)
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 越谷市恩間の重度心身障害者地域活動支援センター「ぷろっぷ はあと あすなろ」が国、県の運営補助金打ち切りで、施設閉鎖の危機に追い込まれている問題で、運営するNPO法人「あすなろ」(小野寺喜久子代表理事)は4日から、運営費の不足分約600万円を補うため、「クラウドファンデング」(インターネットで財源を募る資金調達法)をスタートした。

 同施設には、重度の肢体不自由と重度の知的障害が重複する寝たきりや、全生活要介助の「最も重い障害」を持つ19歳から33歳の9人が通っている。今年2月、県から越谷市への通達で、「同施設は地域活動支援センターの一日の実利用人数10人という基準を満たしていない」として、補助金が打ち切られた。このため、今年度から越谷市だけの補助金となったが、今年度から3年間限りの暫定措置。同施設側は「市の補助金だけでは運営できない。施設を閉鎖せざるを得なくなる」と危惧している。

 この危機を打開するため、「あすなろ」は約2か月をかけて「クラウドファンディング」の準備を進めた。目標金額は300万円で、残りは保護者らの寄付でまかなう計画。募集期間は12月1日までの50日間。今月13日現在、51万4000円の協力があった。

 「あすなろ」は2003年5月、当時の越谷養護学校(現在の越谷特別支援学校)の卒業生の通所施設をつくろうと、卒業生の親たちでデイケア施設を現在の場所に設立したのが始まり。2007年に、NPO法人を取得し、「地域活動支援センター」へ移行した。

 小野寺代表理事(62)は「来年3月までは、保護者の負担とクラウドファンディングの寄付で乗り切りたい。市は3年間補助してくれますが、3年間、国と県の補助金なしで、運営費を工面するのは不可能」と話している。来年度以降は、「新たに受け入れてくれる事業所を探し、利用者全員が新事業所に移れるよう全力で取り組んでいきたい」としている。

 <問い合わせ>あすなろTEL976・0836、クラウドファンディングのアドレス=https://readyfor.jp/projects/asunaro。
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