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現職、新人の一騎打ちか・22日告示、29日投開票の市長選

2017.10.16(越谷市)
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 任期満了に伴う越谷市長選は22日告示、29日に投開票される。3選を目指す現職の高橋努氏(74)(無所属)と、新人で市議の畔上順平氏(41)(同)の2人が出馬を表明しており(10月10日現在)、両氏の一騎打ちとなりそうだ。同市の9月1日現在の選挙人名簿登録者数は28万1155人(男13万9441、女14万1714)。


 「市長就任後、2期務めてきたが、まだまだやることがたくさんある。安心度埼玉ナンバー1の越谷のまちづくりを目指して、一つひとつ実行していかなくてはと、3期目に向け決意をした」と出馬を表明した。

 これまでの2期8年を振り返り、「まず、『中核市』移行を実現した。市民の皆さんへのサービス向上を図るため市立保健所も開設し、保健・医療・衛生面での行政サービスが向上した。市民からの要望が多かった、小中学校・普通教室のエアコン設置も今年10月1日に全校で設置工事を終え、児童生徒が快適に勉強できる環境を整えた」。

 さらに「子ども医療費支給範囲を入院、通院ともに中学校卒業まで拡大した。子育て支援の大きな核となる事業だ。第4老人福祉センター・ひのき荘も建設オープンし、これにより市内東西南北に老人福祉センターが整った。また、ご当地『越谷ナンバー』の導入や病児保育所の開設など目標とした30項目を実現した」と実績をアピールした。

 新たな4年間の重要政策は「安心度埼玉ナンバー1の越谷」を目指して、新たに「積極的に調整区域などの土地利用を図り、荻島地区に23fの大型の流通系・工業団地を造成する。すでに地権者への説明も終え、立地を生かした産業の活性化で雇用の拡大を図る。また、『道の駅』の整備に取り組み、宿泊施設など観光基盤を整備し、環境事業を推進する」。

 子育て支援・教育関連では「子ども食堂・フードバンク支援や就学支援を拡充し、子どもの貧困対策を進める。小中学校ではトイレの洋式化を促進していく」。

 元越谷市職員。働きながら定時制高校、大学2部に通った。市役所企画課や計画課時代には、人口急増時に区画整理を担当した。職員組合初代青年婦人部長を務めた後、市議に。市議6期の後、県議を連続4期務めた。2009年に市長選に初当選した。

 好きな言葉は「努力」。健康維持のために毎日3000歩以上歩くことを心がけている。今後の4年間は、引き続き「子育て支援」に力を入れるほか、市内初の大型工業団地造成に向けて、「農業、工業など産業支援に力を入れていく」と熱く語る。

高橋 努氏(たかはし・つとむ) 越谷市長、東埼玉資源環境組合管理者。日大法学部卒。越谷市職員を経て、1975年4月に社会党市議として初当選。6期23年務める。1998年7月に県議補選で初当選。4期務める。2009年10月に市長に当選、現在2期目。埼玉県東南部都市連絡調整会議会長なども務める。家族は妻、長男夫婦、孫2人の6人家族。越谷市西新井322の4。越谷市出身。74歳。


 「越谷市政はこの20年間、停滞している。義務的経費ばかりの財政で、未来へのビジョンがまったく見えない。市長がトップセールスとなって、未来の越谷に向け、観光政策に力をいれるなど、活気あふれる越谷にするために市長選に挑戦する」と出馬を決意した。

 まちづくりに興味を持ったのは、20年前、大学で都市計画を学ぶ「まちづくり研究室」に入ってから。住環境や防災など各地を巡り、「都市特有の空き家の問題などが浮き彫りになり、解決のためには法律の壁があることが分かった。法改正のため、自ら動こう」と考え、2015年4月に越谷市議に初当選。しかし、市議の立場で市長に「提言」しても「市政の停滞は改善されなかった。市長は『中核市』になったことを強調するが、市民は実感がなく、特にメリットは感じられない」という。

 市長に当選したら、「子どもは地域の宝。安心して子育てできる環境と教育環境の整備を進める。子ども食堂への積極支援など、放課後の多様な居場所づくりの推進をはじめ、子育て中の父親、母親の相談窓口を増やす。将来的には中核市の権限を生かし、市立高校を設立し、特徴ある教育をしていきたい」と語る。

 一級建築士という専門知識を生かし、「市民が気軽に立ち寄れる水辺空間の整備をはじめ、住宅などのユニバーサルデザインを推奨・推進し、年齢や障害の有無を問わず、誰もが利用できる工夫をしていく。バス路線を見直し、買い物難民、通院難民への積極的な対策をしていく」。

 さらに「越谷レイクタウンに年間5000万人もの人が訪れているが、買い物だけして帰っているのが現状。中心市街地にぎわい再生のためにコンベンションセンターを誘致し、活性化する。空き家や空き店舗の活用、マッチングの促進にも力を入れる」という。

 芝浦工大建築学科を卒業後、同大大学院で建設工学を学び、「工学修士」に。建築設計事務所勤務を経て、父親と設計事務所「けやき建築設計」を開業。10年に一級建築士取得後、13年に建築施工会社「欅組」を開業し、代表を務める。座右の銘は「温故知新」。趣味は自転車ツーリングと家族キャンプというアウトドア派。特技は、建築の勉強で覚えたという「木材の種類を見分けること」。「停滞から前進へ、若さを生かしてエラーを恐れない市政にする」と意欲満々だ。

 畔上 順平氏(あぜがみ・じゅんぺい) 越谷市議、一級建築士、建築施工会社「欅組」代表。芝浦工業大学大学院卒。2015年に市議初当選し、現在1期目。祖父は2代目越谷市商工会長の畔上喜一氏。現在、越谷商工会議所青年部総務委員長、越谷市社会福祉協議会評議員、越谷松伏水道企業団議員など務める。家族は妻、長女、長男の4人家族。越谷市南越谷1丁目14の1の102。越谷市出身。41歳。
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