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中学生が地域の魅力発信・平方中1年生が取材しSNSに

2017.7.24(越谷市)
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 地域の魅力をぼくらが世界に発信します―。越谷市立平方中学校(大西久雄校長、生徒349人)の1年生112人が、文化財や商店、商店、工場、自然など地域の良さや自慢できるもの27か所を取材し、SNS(ソーシャルネットワークサービス)の「インスタグラム」(写真や動画の投稿、コメントを載せるインターネット)で発信しようと計画している。11日から早速、カメラを持って関係者らへのインタビューを始めた。タイトルは「桜井・平方Suteki Paper(ステキペーパー)」。若い目が、自分の住むまちをどう捉えて表現し発信するか、住民にとっても興味津々の試みとなりそう。

 インスタグラムによる「地域の魅力発信」のきっかけは、同校1年生が昨年度、桜井・平方地区の「危険か所」を調べあげて、地域住民に情報発信したこと。その際には住民が陥没した道路情報などを市当局に連絡して改善につながっている。

 今回は、「危険」(ネガ)から「良いところ」(ポジ)を見つけてみようというアイデア。「総合的な学習の時間」に自治会を通してアンケートを実施し、自薦他薦で「地域の良さ」をアピールできる27か所を選び取材することになった。寺社、幼稚園、保育園、伝統工芸品を作る工場、児童館などジャンルは多彩だ。

 取材は、112人が3、4人のグループに分かれて進め、2学期中にはインターネットにアップロ―ド(掲載)する予定。11日、手始めに生徒4人が取材したのは、同市平方の「河原桐箱製作所」。河原常美社長(75)が、「桐箱」は伝統的手工芸品の一つで、江戸時代から技術が代々伝えられており、同工場では、主に美術工芸品のケースとして手作りしていることを丁寧に説明すると、桐箱を手にした生徒たちは、「軽くて、きれい」と感動した様子だった。

  河原社長は「林業の衰退や原木をつくる製材屋の減少などで、事業を続けるのが困難になっており、後継者もいない」という桐箱製造の深刻な現状を語ると、生徒は写真を撮り、熱心に質問してメモを取っていた。

 取材した石井咲夏さん(13)は「桐箱をつくる技術に驚いた。使ったことがないので今後使用してみたい」と興味を持ったようで、森川彩音さん(12)は「初めて見た。貴重な技術だと思った」と話し、渡辺然太君(12)は「自分の住む平方地区にこんな伝統的なものづくりがあるとは驚いた。感触のいい箱と思った」と驚き、川島健太郎君(12)は「身近なところで、貴重な技術が受け継がれていたことに感動した」と感想を話した。

 引率した宮崎里美教諭(36)は「地域にはこんなにいいものがあるということが実感でき、財産があることが分かったと思う。充実した学習になった」と話していた。

 大西校長は「生徒たちは自ら取材して、地域の方と触れ合うことや情報発信による地域貢献で自信を高めてもらいたい」と話す。同校は今後も取材を進め、学校が管理する「桜井・平方Suteki Paper」のほか、校内発表会など行うという。
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