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「シルバーの星」2人V3・山本さんと長尾さん「世界ベンチ」で

2017.6.13(越谷市)
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 「2017世界ベンチプレス選手権大会」(5月22〜27日・リトアニア・カウナス市、国際パワーリフティング連盟主催)で、越谷市の男女2人が「マスターズ」(70歳代と60歳代)部門で、3年連続金メダルを獲得する快挙を達成した。公益社団法人「越谷市シルバー人材センター」理事長、山本茂樹さん(73)と同市内の主婦、長尾優子さん(66)。山本さんは、155`を挙げて世界記録を樹立した。“シルバーの星”の2人は、同市民プールで練習する仲間で、今回の記録に満足せず、「さらなる記録更新を」と来年の世界大会に向けて、早くもトレーニングに余念がない。

 今年で17回目の大会には、31か国から約600人の代表選手が参加した。山本さんと長尾さんは、今年3月の「全日本選手権」でそれぞれ優勝し、日本代表選手(40人)に選ばれた。

 山本さんの出場は5回目。2011年には135`を挙げて銀メダル、12年には銅メダル(140`)を獲得し、「70歳代(マスターズ4)」に初挑戦した一昨年は、見事128`を挙げて世界新記録をつくった。昨年も優勝したが、世界記録更新はならず、今回、大幅に記録を伸ばし、堂々の世界新の金メダルとなった。

 山本さんは「昨年は1月に練習中に頚椎を痛め、新記録を出せなかったので、今年は世界新記録を狙っていた。途中で足がつりそうになったが、念願の記録が出せ、3年連続優勝はうれしい。市民プールでトレーニングを続けたおかげで、記録を達成できた」と喜ぶ。。

 山本さんは元会社役員。06年に退職後、健康の維持ため市民プールを訪れ、館内のトレーニングルームで、ベンチプレス」に出会った。以来、筋トレに励み、08年の県大会で見事優勝し、10年9月には「全日本選手権」に初出場して125`を挙げて3位入賞。この時、初めて世界大会に出場した。「年齢と共に体力は落ちますが、仲間たちとトレーニングするのが楽しい。来年、私は後期高齢者になるが、世界のライバルたちが頑張っているので世界大会にはぜひ出場したい」と意欲は衰えない。

 一方、長尾さんも市民プールでベンチプレス競技に出会い、13年9月から、山本さんの指導で始めた。14年11月、全日本大会に初出場。65`を挙げて初優勝し、日本代表に選ばれた。一昨年の世界大会では、空港で右手の薬指を骨折するアクシデントがあったが、60`を挙げ、初優勝した。「60歳代(マスターズ3)」に出場した今回は、世界新記録の85`に挑戦したが失敗し、記録40`で連覇を果たした。

 長尾さんは「今回、左腕をけがしての出場。85`は市民プールの練習で難なくこなしていたので、世界大会で挑戦した。結果が出せなくて悔しかったけど、3年連続の金メダルはうれしい。来年も挑戦します」と笑顔で話す。競技を始めて3年半だが、自分でも驚くほど記録を伸ばしているという。「狙いは世界新記録」と目標をしっかりと見定めている。


 ベンチプレス ベンチに仰向けに寝て、両腕の力のみでバーベルを挙げる競技。バーベルの重量を競う。競技は年齢別・体重別に行う。持ち上げる重量はトレーニングをしていない成人男性で体重の半分から3分の2程度。鍛え上げれば2倍程度まで可能といわれている。
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