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手ぶらで安全に通学・三ツ木さん「てぶラン」考案、商品化

2017.3.13(越谷市)
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 越谷市西新井の会社員、三ツ木一浩さん(45)が、ランドセルの側面に取り付ける「サイドポーチ」を考案して特許を取得した。「てぶラン」と名付けて商品化し、このほど販売を始めた。長男(14)が小学生の時、「荷物を手に持って登校するのが嫌」と不満を口にしていたのをヒントに、「軽くて丈夫なバッグをランドセルに付けられないか」と試行錯誤し、約3年かけて商品化にこぎつけた。名前のように両手が自由になるところがみそ。安全な通園通学グッズの一つとして注目されそうだ。

 水道関係の会社に勤務する三ツ木さんは中2の長男(14)、小4の長女(10)、小2の次男(8)の3人の子の父親。3年前、小5だった長男が、体操着や教材などたくさんの荷物を無理やりランドセルに押し込んでいたのに気づいた。聞けば、「重いバッグを手に持って歩くのが大変」だという。

 さらに、通勤時など登下校の児童らを見ると、バッグを振り回して歩く子や、巾着型のバッグをランドセルのフックから引きずって歩く子などがいて、三ツ木さんは「危険で事故を誘発しかねない」と感じたという。わが子らも片道2`の通学路を約40分かけて歩く。雨の日には両手がふさがり、転ぶとけがをし、とっさの場合にも防犯ブザーを鳴らせない。

 「ランドセルにバッグを付けることができれば」と思い立った三ツ木さんは、2014年1月、自宅に工房を構え、仕事から帰宅後や休日に試作を始めた。しかし、段ボールで試作したポーチを特許事務所の無料相談に持ち込んだところ、「新規性がない」と門前払い。発奮した三ツ木さんは、ポリプロピレン(PP)製フックとマジックテープでランドセルに脱着可能なナイロン製のポーチを考案し、再度、特許事務所を訪ねたところ、「これはいい」と評価され特許出願を決め、15年3月に取得した。

 PP製フックの加工製造は、千葉県流山市の業者、防水性のあるナイロンポーチの縫製は春日部市内の専門職人にそれぞれ依頼した。完成したポーチはランドセルの両側面にある革ひもに装着する直方体のポーチ。4サイズで色は5色。価格は3000円台から4000円台まで。

 手ぶらで通学でき、手ぶらで走れるように―と「てぶラン」と名付けた。三ツ木さんは「ランドセルの中に詰め込まなくてもよくなったので、スペースができた。子どもたちも喜んでこれを付けて通学している。多くの子どもたちに使ってほしい」と話している。

 今後は、ランドセルのふた(カバー)の部分に付けられるバッグの商品化を考えているという。「てぶラン」は「アマゾン」や「ヤフー」などインターネットの通販サイトで販売している。

 <問い合わせ>三ツ木さんTEL050・3825・6723。
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