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「病児保育」4月スタート・保育園内に小児科医と連携

2017.3.6(越谷市)
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 越谷市は、保育所や幼稚園などに通う病気の子どもを一時的に預かる「病児保育」を4月からスタートさせる。同市レイクタウン6丁目の「みずべこどもの家保育園」(4月開園予定)内に専用の「病児保育室」を開設し、同保育園を運営する社会福祉法人に市が委託して運営する。同市は、病気は治ったものの集団保育に通えない子を預かる「病後児保育」を行っていたが、以前から、「病気の子どもを預かる施設がほしい」との声が保護者から高まっており、ようやく実現の運びとなった。

 「病児保育室」は、「みずべこどもの保育園」(総床面積延べ760平方b)内に設けられるが、出入り口が別の仕切られた独立スペース(約35平方b)となる。ここに「保育室」をはじめ、医師や看護師が診察できる「観察室」や「安静室」を設け、専用のトイレも設置した。事業費約1300万円のうち400万円を市が補助。スタッフは保育士2人、看護師1人が常駐し、提携医療機関の小児科医と連携する。

 利用は月曜から金曜日(祝日、年末年始を除く)の午前8時から午後6時。利用定員は1日5人まで。対象児は市内に住所があり、病気の治療中または回復期にある生後3か月から小学3年生まで。集団保育は困難で、かかりつけ医が利用を認めた子ども。利用料は1日2000円。

 同市は2006年11月から、病気の回復期にある児童(小学3年生まで)を預かる「病後児保育室」を市内赤山本町に開設していた。しかし、社会環境の変化などから、「病気の子どもを預かるところがほしい」との要望が高まってきたため、同市は緊急時の医療機関の受け入れ体制など医師会と協議しながら、開設準備を進めていた。

 2歳児の母親の市内の会社員(29)は「子どもを預けている保育園では、37・5度以上発熱すると迎えに行くことになっているが、共働きなのでなかなか迎えに行くことができない。民間の保育サービスもないので、市は病児保育を充実させてほしい」と話している。

 「病後児保育室」の利用は、14年度は年間155件(利用キャンセル88件)、15年度は107件(同134件)。15年度はキャンセルが利用実績を上回った。キャンセルの大半は「病気が治った」ため。「病児保育室」の開設により、「病後児保育」は廃止となる。

 同市の斎藤美子・子ども家庭部長は「市民からは病気中でも保育する事業の実施が求められていた。越谷市医師会をはじめ関係団体と連携を図り実現できることは意義深い」と話す。

 また、運営する社会福祉法人「相模会」の松本實・総園長(67)は「病気であっても、一人ひとりの成長支援をすることが大切。保育ニーズのある重要な事業で福祉の視点で実施していきたい」と話している。利用には、市子ども育成課か病児保育室での事前登録が必要。 GT<問い合わせ>MN越谷市子ども育成課TEL963・9167。
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