ニュース

江戸時代の内蔵を寄贈・「中央住宅」が越谷市に

2017.3.6(越谷市)
ニュース写真
 ポラスグループの「中央住宅」(越谷市、品川典久社長)は2月13日、江戸時代末期の約150年前に建てられたとされ、同社が所有する旧日光街道沿いの「油長内蔵(あぶらちょううちくら)」(越谷市越ヶ谷3丁目)を同市に寄贈した。市は周辺の古民家や蔵の保存と併せて、まちおこしの活動拠点として利用する。

 油長内蔵(木造2階建て、高さ7・2b、延床面積約50平方b)は、「油長」の屋号を持つ油商人の子孫が代々所有してきたもので、内蔵は母屋から出入りする蔵。中央住宅は2013年、元所有者の山崎達也さん(71)から、周辺の土地と建物を買い取り、「蔵のあるまちづくり」に着手。内蔵を母屋から離して移動し、黒い外観を白しっくいで補修するなどリフォームした。

 同社は内蔵以外の蔵2棟を解体し、部材を新築の分譲住宅に再利用したが、この取り組みは15年度の「グッドデザイン賞」を受けた。また、市と美しい街並みを守るため初の「景観協定」も結んでいる。

 13日、現地で行われた贈呈式では、同社と市が旧日光街道沿いのまちづくりに連携・協力する基本協定を結んだ。出席した元所有者の山崎さんは「蔵の保存はこの上ない幸せ。これからは立派になった蔵を末長く見守ることができる」と感慨深げに語った。

 中央住宅の品川社長は「貴重な蔵を市に引き継ぐことができた。これから本当のまちづくりが始まる」と話し、高橋努市長は「この地域に市内外から多くの人に訪れてもらえるよう、活用していきたい」と述べた。 

 同市はこの内蔵を地元のNPO法人や商工団体でつくる協議会へ無償で貸し付け、住まいの相談窓口やイベントなどの拠点に活用される。

>戻る