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ハンデ克服、輝く未来・こころのアート展に121点

2016.12.19(越谷市)
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 越谷市障害者福祉センター「こばと館」と同市障害者就労訓練施設「しらこばと」は3日から9日まで、市内の商業施設・イオンレイクタウンmori1階「花の広場」で「こころのアート展〜表現することは生きること〜」を開催し、年末の買い物客ら多くの人たちがハンデを乗り越えて見事に仕上げた作品を鑑賞した。
 今年で5回目のアート展には、市内在住の重度障害者が描いた「ちぎり絵」や油絵、パッチワーク、版画、陶芸、刺しゅう、書道などをはじめ、福祉サービス事業所利用者の作品も含めて計121点が出品された。
 来場者の目を引いのは、障害者就労継続支援施設の施設長、北澤誠さん(57)が制作した3b四方の鉄道模型のジオラマ。昭和40年代の東京駅周辺と都電が走る情景を1枚のボードに再現している。黄色い車体の都電が走る風景に多くの人が懐かしそうに足を止めていた。
 また、口に絵筆をくわえて油絵を描く、越谷市大里の梅宮俊明さん(49)が初めて「実演」した。梅宮さんは19歳の時に交通事故に遭い、脊髄を損傷の四肢まひとなり、車いす生活になった。1995年の夏、友人に勧められ、「こばと館」の油絵教室に通ったのが油絵を始めたきっかけだった。今回、「京都の小路」「窓から見える風景」など4点を出品し、口に絵筆をくわえてキャンバスに描く、見事な“筆さばき”に来場者は感嘆の声を上げていた。
 今回から初めて、市内福祉事業所で障害者たちが作ったレスレットやネックレスなどのアクセサリーや展示作品が販売され、購入する人たちの姿も目立った。市内袋山の主婦(37)は「どの作品も、一生懸命制作された素晴らしいものばかり。鉄道模型は動くので、見ていて楽しいですね」と話していた。北澤さんは「このような機会に多くの福祉事業所が市内にあることを知ってほしい。アクセサリーなどの販売にもチャレンジしましたが、予想を超える方に購入していただき、充実した展覧会になった」と話していた。
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