トップニュース

「LINE」で学校と地域結ぶ・平方中、災害時の通学路など把握

2016.9.26(越谷市)
ニュース写真
 近くの通学路が冠水した!スマートフォンの「LINE(ライン)」グループを通じた保護者からの情報で、学校側は、ただちに「休校」措置を取る―。越谷市立平方中学校(大西久雄校長、生徒361人)は、災害や緊急時に周辺の状況を、保護者らから寄せてもらうため、コミュニケーションアプリの「LINE」を利用した“平方中Web身守る帳”を作成し、8日からスタートさせた。この“身守る帳”は、校長はじめ保護者、地域住民、市議ら計16人で結ばれており、災害時などに保護者らは通学路の状況などを写真やメモで学校に伝え、学校側の判断材料とするもの。同校は「スマホを上手に活用すれば安全ツールになる」と期待をかける。

 「LINE」グループは、一定の人数間で情報通信をやりとりするシステム。外部から情報を見ることができずセキュリティに優れ、無料で写真や文章を投稿でき、気軽に参加できるのが特徴。

 こうした「LINE」を災害時の迅速な情報収集に活用しようと、平方中は学校(校長)とPTA会長・副会長、PTAのOB、地域住民、市議らの協力を得て、16人が登録する“身守る帳”が発足した。きっかけは、昨年9月10日の台風。1b以上も学校と周囲の道路が冠水し、教職員は学校に行けなかった。このため、学校からの情報発信と対応が遅れ、生徒や保護者は混乱し、大きな反省点となった。

 台風13号が接近した今月8日午前5時30分ごろから早速、登録している学区内の住民から、「おはようございます。雨も止み、五差路付近も大丈夫です」などといった地域情報が画像付きで投稿され、画像位置情報(住所)も地図サイトで瞬時に確認できたという。

 校長はこれらの情報で「通常の通学」「通学時間の変更」「休校」などを判断する仕組みだが、天気が急変しても、「LINE」を使って、スピーディーな情報提供が可能だ。大西校長は「通学路の安全情報を、学校側に知らせるシステムが急務と考えた」と話している。

 同校PTA会長の前田浩一さん(54)は「すぐに写真を撮って、投稿できるのがいい。生徒の安全を第一に情報提供したい」と言い、同副会長の山口麻満子さん(44)は「気軽に投稿できるのがいい。防災だけでなく、不審者情報にも活用できたら」と提案する。また、同・前会長の厚見真智子さん(52)は「LINEを使って校内情報も分かると面白い。すぐに情報が共有できるのがメリット」と話している。

 同校は、こうした「LINE」情報をもとに、原稿を作り、「学校ツイッター」と「メール配信」などで全校生徒(保護者)に情報発信することにしている。大西校長は「見守る帳は、学校として、とても心強い。通学路の細かい状況は住民の情報提供がなければ把握できない。大雨や大雪、雷など生徒の安全のために積極的に活用したい」と話す。

>戻る