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旧日光街道に「交流カフェ」・12月開設、情報発信の拠点にも

2016.9.5(越谷市)
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 越谷市の旧日光街道沿いに今年12月、同市初の「コミュニティー&べーカリーカフェ」がオープンする。経済産業省の補助金を受けて、越谷駅東口の「越谷新町商店会」(井橋武治会長)が、空き店舗を利用して開設するもので、名付けて「Cafe803」。旧街道の“越ケ谷宿”を訪れる観光客らの休憩所となるだけでなく、語学や料理教室のほか、各種イベントにも利用できる多目的な施設を目指し、名前のように、各種パンも製造、販売し、飲食スペースも設ける。「ようやく越ケ谷宿の中心市街地に、住民と観光客らが交流できる拠点ができる」と関係者は大きな期待をかける。

 中心市街地のにぎわい復活を目指す同商店会は、「まちの情報発信と人づくりを核とした新たな基地プロジェクト」を立ち上げ、「越ヶ谷サードプレイス事業」を企画した。

「サードプレイス」は、家や職場とは別の居心地のよい“第3の場所”の意味で、今回の「コミュニティー&ベーカリーカフェ」にあたる。このカフェ開設が、経産省の「平成28年度地域・まちなか商業活性化支援事業」の補助対象となり、総事業費約3000万円の3分の2の1850万円が補助される。

 カフェは、同市越ヶ谷三丁目の旧街道沿いの空き店舗(3階建て)の1階(床面積151平方b)を借りて開設する。「コミュニティカフェ」として、外国人講師の「語学教室」や「料理理教室」、「ライブイベント」会場などに利用し、子どもたちへの「読み聞かせ」や、お年寄りのサークル活動など“地域の交流の場”を目指す。

 さらに、同商店会にはパン店がないため、「ベーカリーカフェ」として、デニッシュ(デンマークの)パンや食パンを製造販売するほか、地元商店のコロッケや果物、餡などを具にしたコッペパンを主力商品にして、持ち帰りや店内飲食に提供する。

 カフェのもう一つの顏が「情報発信基地」だ。店内の壁や特設ボードを利用して、「宿場まつり」や「雛めぐり」などの季節ごとのイベントや話題を発信し、年間4回ほど発行する“かわら版”で、旬のネタや商店会情報を発信する。また、中心市街地を巡る「スモールタウンツアー」なども企画している。

 店名の「803」は、隣にある大正時代からの蔵の通称(『八百喜参の蔵』)にちなんだもの。

 コミュニティー&ベーカリーカフェを企画した井橋潤さん(52)(釘清商店社長)は「旧街道利用のイベントを催しても、お茶を飲むスペースもなく、せっかく来てくれたお客さんはすぐに移動してしまった。カフェを市内外の多くの人たちの交流に利用してもらい、新しい情報発信の場として活用していきたい」と話している。
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