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「レイクタウン」の客を呼びこもう・市が「観光振興計画」を策定

2016.7.18(越谷市)
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 年間5000万人もの来場者をいかに「観光」に結び付けるか。越谷市は新たなまちづくりのプラン「越谷市観光振興計画」を策定した。同市東部の「イオンレイクタウン」には、年間5000万人もの買い物客が訪れるが、これらの買い物客は、イオン以外は訪れない人が多数を占め、「市内へ回遊させる仕組み」を作ろうというものだ。また、7月からこれまで市民だけが対象者だった市内大林の宮内庁「埼玉鴨場」を国の施設開放の一環として、市民以外にも公開することにした。宮内庁と県が年間計10回程度の見学会を開く。こちらも同市では「新たな観光スポットになる絶好の機会」と期待が高まっている。一方、市内には宿泊施設が少なく、多くの「観光客」を受け入れる施設整備が課題になっている。

 越谷市は、新たな都市型観光の確立を目指す「越谷市観光振興計画」をこのほど、策定した。同市は2008年にまちびらきした「レイクタウン」に年間5000万人を超える人が訪れ、これらの人たちをいかに「越谷観光」に結び付けるかが期待されており、同市は観光振興を地域活性化の原動力にし、市内産業の経済効果を狙う。

 同計画の計画期間は今年度から2020年度まで。将来像を「人と水と緑を結ぶスマイル創造・交流タウン“こしがや”」とした。基本方針は「観光資源のブラッシュアップ」「イオンレイクタウンや地域産業を活かした取り組みの推進」「新たな魅力の創造と観光資源の整備」「観光を核としたブランドプロモーションの推進」など6項目。

 今回の計画策定にあたり、観光振興に関する包括連携協定を締結している(株)JTB関東による観光資源調査やモニターツアーを実施するとともに、市内の企業や団体、県立大学と文教大学、獨協大学の学生と意見交換を実施した。さらに若手市職員によるプロジェクトチームが策定に関わるなど、特徴的な取り組みを実施した。

 同市観光課によると、同市の「観光客数」は年間約5000万人の来訪者がいる「イオンレイクタウン」が大きな割合を占め、主な観光イベントの「越谷花火大会」が約25万人、「南越谷阿波踊り」が約70万人で、この2つが同市を代表するイベントになっているという。

 課題として「イオンレイクタウン」に訪れている人が5000万人もいるにも関わらず、そのポテンシャルが観光に十分に活かされていない。さらに農業・商業・工業と伝統的地場産業との連携的な取り組みが不足している。さらに越谷のシンボル的なものが乏しく、ブランドイメージの確立が求められている。市内にはホテルなどの宿泊施設が少なく、整備促進も急務、などとしている。

 今後の方針として、「イオンレイクタウン」の買い物客を市内全域へ回遊させる仕組みづくりに力を入れ、「越谷いちごタウン」などの観光農園のプロモーション強化、イチゴのブランド化やスイーツなどの商品開発、イチゴをテーマとしたイベントの開催などの事業を展開していく。地域の観光リーダーの育成など、人材育成にも力をいれていく。
 同市の長柄幸聖・環境経済部長は「これまで、市は観光いちご園『いちごタウン』の建設などで、市外からの『観光客』を増やしてきたが、レイクタウンやイチゴ狩りだけではなく、旧日光街道など市の中心市街地にまで、足を運んでもらえるよう、考えていく。また、埼玉鴨場にも市外から見学に来てもらうことになり、こちらも大きなチャンスととらえ、物産展示場を使った関連商品の販売などにも取り組んでいきたい」と話している。

 「レイクタウン」と「鴨場の見学」と観光の機会に恵まれた越谷市。官民一体となった取り組みが必要だろう。
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