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紙芝居で「人とのふれあい」を・「紙芝居サミット」開かれる

2016.7.18(越谷市)
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 越谷市七左町の埼玉東萌短期大学で9、10日、「第21回紙芝居サミット」(小池千代子実行委員長=同短期大学学長・理事長=)が開催された。会場となった同短大は幼児保育学科を設置しており、今回のサミットは「紙芝居を子どもたちに〜今、子どもたちと育てたい、伝えたい、深めたい世界〜」をテーマとして開催した。

 2日間にわたるサミットは、紙芝居を幼児教育の基軸にした実践報告や地域で語り継がれる紙芝居、さらにはスペインや韓国、インドなど、世界に広がる紙芝居文化が紹介された。開催にあたっては文化庁・埼玉県・越谷市などが後援した。

 セッション「幼児教育と紙芝居」では、同短大の正司顯好(しょうす・あきよし)教授が、「紙芝居による教育の可能性|幼小連携を視点にして|」と題し講演した。昨年度、加須市立志多見小学校6年生の児童と同市立志多見幼稚園の園児に紙芝居を介した教育を取り入れ、その効果を話した。

 園児と児童は、まず紙芝居を見て楽しみ、次に演じることの楽しさを体験し、さらに“オリジナル紙芝居”を作り発表した。また、6年生は、制作した紙芝居を低学年に読みきかせるなどの交流を行った。一連の活動を通して「協力することができた」「人と触れ合うことは大切だと分かった」という意見が寄せられたという。

 正司教授をコーディネーターに、昨年度紙芝居教育に携わった同小元6年担任の松本浩子教諭と元同幼稚園の石川美佳子教諭が座談会を行った。松本教諭は、欠席も多く友達との関わりが苦手だった女児が、紙芝居の制作・発表後、積極的に物事に取り組み活発な意見を出すようになるなどの大きな変化が見られたことを話した。

 幼稚園児は保護者と共に共同作業で「起承転結」の4枚紙芝居を作成した。石川教諭は「幼児にとっては自分の想いを真剣に聞いてもらえることが素晴らしい経験と自信につながり、保護者は子供の発想や表現力に驚かされたという感想を持っていた」と成果を話した。

 正司教授は「紙芝居は人を変える力がある。日本で誕生した紙芝居の世界を子どもたちに手渡していきたい」と力を込めた。