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訪問、相談で高齢者サポート・越谷市社協が新サービス

2016.6.27(越谷市)
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 いわゆる“福祉サービス”の対象にならない一人暮らし高齢者や、高齢者夫婦世帯を支援するため、社会福祉法人「越谷市社会福祉協議会」は7月1日から、「みまもり・あんしん事業」をスタートさせる。親族を頼れないまま、不安を抱えて生活する高齢者に対し、定期的な訪問による見守りや生活支援、医療・福祉制度利用の相談などで支援していく、県内初の試み。地域のコミュニティーから外れたまま孤独死するなどの高齢者の「社会的な孤立」を防ぎ、安心して自立した生活が送れるよう支援する方策として、注目される。


 同市の高齢者人口(65歳以上、6月1日現在)は、8万675人で総人口の23・9%。今後も急速に高齢化が進み、特に一人暮らし高齢者の急増が見込まれている。このため、社会的に孤立しがちな高齢者の見守りや生活支援が急務となっている。
 しかし、行政などの高齢者への福祉サービスは「認知症」など判断能力のない人や何らかの障害のある人が対象で、健康で通常生活を送る高齢者は対象外。同社協の「成年後見センターこしがや」の相談窓口には、こうした高齢者から、孤立死や入院時の対応、死後の事務処理、葬儀・埋葬などについての不安の声が多数寄せられている(昨年度は計648件)。

 このため、同社協は「家族の代わり」としてのサポート事業に本腰を入れることになった。

 事業の中核は「みまもりサービス」。1か月2回の定期訪問で安否確認し、生活相談に応じ、情報提供や助言を行う。訪問するのは、同社協が委嘱する「みまもり・あんしん支援員」。同社協が開く「ふれあいサロン」などで活動してきた「福祉推進員」(630人)がさらに研修して「支援員」となる。

 このほか、「あんしんサービス」のオプションとして、病院に入院する際、指定連絡先への連絡や事務手続きなどをしてもらy「病院入院時保証」や死亡時の葬儀や埋葬に関する手続きをする「死後事務手続きサービス」、「日常書類の預かり」などが選択できる。

 市内に住む無職男性(79)は「妻が亡くなり、頼れる親族がいないので、自分の葬儀のことなど、誰かに迷惑をかけてしまうのではないかと、とても心配をしていた。このようなサービスが始まると聞いて、とても安心しています」と喜んでいた。

 同事業の利用料は、入会金1万円(初回のみ)、会費は月額5000円。主なサービスとして、定期訪問を月2回まで無料。3回目以降は1回1200円で行う。基本事業を利用したうえで、さらに必要に応じて、選択事業(有料)を追加していく仕組み。同事業は、埼玉県共同募金会「共同募金重点助成事業」として、助成採択され、年間事業費148万円のうち100万円が3年間、助成される。

 同社協の福澤辰幸・事務局長は「親族を頼れない一人暮らしの高齢者の方々が、今後急速に増加していきます。同事業によって、地域で孤立せず、安心して暮らせることにつながれば」と話していた。
 <問い合わせ>越谷市社会福祉協議会「成年後見センターこしがや」TEL966・2281。
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