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スマホから「不適切語」排除・平方中で生徒がモニターに

2016.5.23(越谷市)
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 「死ね」「うざい」といった“ネガティブワード”(不適切な言葉)をスマートフォン(スマホ)上から排除するアプリ(スマホなどに入れて使うソフトウェア)が開発され、越谷市立平方中学校(大西久雄校長、生徒316人)は、希望する生徒たちが、このアプリを使って効果を確かめるモニタリングを6月1日から始める。このアプリは、「LINE」などのSNS(ソーシャルネットワークサービス)上で言われたくない言葉を設定すると、送信されてきてもはねつけてくれる。自分用に変更できるのが特徴で、“自己管理アプリ”として注目されそうだ。

 新しいアプリは、大西校長の教え子の知人が開発したもの。「LINEなどの『言葉の暴力』が問題になっている折、生徒が自己防衛できる画期的な手段」として、大西校長は生徒たちにモニタリングしてもらおうと考えた。

 12日の全校集会で、アプリを開発した「有限会社ケイ・アイ・エス」(公文貞二代表取締役)が機能を説明し、大西校長が実際にアプリを使って「プレゼンテーション」した。  全校生徒のうちスマートフォンまたは携帯電話を持つ生徒は249人で、約8割にのぼるだけに、生徒たちは真剣な表情でプレゼンを見守った。県警本部でも注目しており、この日は同本部サイバー犯罪対策課の主任捜査官らも熱心に説明を聞いていた。

 アプリは「見守る」から「MAMO(まも)」と名付けられた。「アンドロイド」「iPone」の機種を選ばず、主なSNS(ツイッター、LINEなど)に対応する。専用サイトからスマホに、このアプリをダウンロードし、「死ね」「うざい」「消えろ」など、自分が言われたくない言葉、嫌な思いをするネガティブワードを設定する仕組み。  設定後は、送り手に「不適切な表現が含まれています。送信をブロックしました」と通知され、受け手は分からない。送り手は再度送信したい場合は文言を修正して送る。  自分で嫌だと思う言葉を追加して、自分仕様に変更できるのが大きな特徴で、使用時間の設定もできて、勉強時間など自己コントロールできる。さらに、生徒の自己管理版のほか、保護者と生徒の両方のスマホに入れる保護者管理版の2種類が選択できる。

 大西校長は「熱中しすぎて、家での勉強ができないなど、SNSの影響は大きい。ネガティブワードで生徒の心が傷つき、日常生活に支障をきたす場合もある。思春期の不安定な時期に自己防衛の手段を覚え、健全な学校生活を送ってほしい」と話している。  同中でのモニタリングは7月15日までで、その後、開発業者は課題などを把握し、改良するなどして市販を目指すという。
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