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「障害者就労と地域おこし」・県立大の朝日教授ら講演

2016.5.23(越谷市)
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越谷市の一般社団法人「越谷青年会議所」は14日、越谷サンシティ・ポルティコホールで「障がい者就労と地域おこし〜農・福・商の連携による新たな社会システムを創る〜」(越谷市、越谷商工会議所後援)を開き、約200人が参加した。

障害者の就労形態は一般就労のほかに、「労働者」で利用者との位置づけの「就労継続支援A型」と、「利用者」としての「就労継続支援B型」があり、特に全国平均月額1・4万円というB型の工賃(賃金)の低さが課題となっている。 埼玉県立大学社会福祉学科の朝日雅也教授(58)は、「どうすれば企業が障害者を活用していけるか、企業とつないでいく支援者の役割が大事だ」と強調した。

障害者を雇用しフラワーアレンジメント商品の制作、販売をしている一般社団法人「アプローズ」の代表理事・光枝茉莉子さん(32)は元都庁職員の経験から、「作業所は不足している部分が多い」とし、「お情けの福祉ではなく、当たり前のことが実現できる社会を達成する新しい仕組みが必要だ」と話した。「アプローズ」は、デザインなどをプロが行い、消費者から評判の良い商品を制作している。 同青年会議所は、農業・福祉・商業の連携をコーディネートし、障害者就労の機会を増やそうと、今年度は“米粉を使った菓子”の開発を展開する。就労体験として、4月に米粉を使ったパウンドケーキ作り、5月6日には市内農家で田植えを行った。

朝日教授がコーディネーターとなって、「新たな社会システムについて考える」と題したパネルディスカッションも行われた。“米粉”の就労体験者2人も参加して、光枝さん、越谷障がい者共同受注ネットワーク運営協議会事務局の堀内照夫さん、(株)クリタエイムデリカ代表取締役社長の栗田美和子さん、同青年会議所の井橋興蔵理事長が、障害者の多様な働き方や売れる商品づくり、コンセプトの明確化など、活発な意見を交わした。 朝日教授は「ベストを模索し、コーディネート待ちではなく、それぞれがどう考えていくかが必要」だとまとめた。
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