トップニュース

「自分だけの花園」つくれます・立澤さんの「コンテナガーデン」

2016.4.12(越谷市)
ニュース写真
 ”自分だけの花園”はいかが--。越谷市東町の農業、立澤淳一さん(62)が、自家栽培した草花をさまなまな鉢(コンテナ)に寄せ植え加工して新商品として開発し、販売を始めた。名付けて「コンテナガーデン」。農林水産省の「農業の6次産業化」の認可を受けて、3月末から事業をスタートさせた。「生産から収穫、加工、販売まで」を一貫して行うのが「6次産業化」で同市初の認可。同市レイクタウン6丁目にコンテナガーデンの専門店をオープンさせた。栽培する花は今後100種類を想定しており、立澤さんは「花々から癒やしを求めるお客さんのニーズに対応した『ちいさな庭園』を普及させたい」と張り切っている。

 「6次産業化」は農林水産省が、農林漁業者が行う「自ら生産に係る農林水産物を用いて行う新商品の開発」と「その農産物と新商品について新たな販売方法の導入」の取り組みについて認定を行い、事業費を補助するもの。独自性が求められるもの。今回、越谷市では初の認定になったもの。
 立澤さんは、こだわりのトマト栽培を42年間続け、有機肥料などを使い、農薬に頼らないトマト作りをモットーに、トマトの直売や「トマトジュース」に加工した販売などを行っている。同時にパンジーやビオラなどの草花も育てており、トマトと園芸商品の販売は同市東町に「トマト園芸」という販売店を1997年に開設し、市民からも好評だ。
 「6次産業化」には以前から興味はあったが、2014年2月に大雪によるハウスの倒壊などの被害を受けたのをきっかけに、「トマトに代わる何か商品を作らなければ」と考え、準備を始めた。主に埼玉県農業ビジネス支援課に相談し「事業計画」を考え、「園芸」に関する新商品にすることにした。同年8月に国に申請し、10月に認可を受けた。

 立澤さんが考えたのは、季節の草花や観葉植物を植えこんだ「小さな庭園」。立澤さんは「IT化が進んでも、花や自然を観賞したいという人間の気持ちは普遍的なもの」と考えたのと、越谷市内もマンションが増え、庭を持たない家庭が増えたが、花から癒やしを求める声も多かったことから、オリジナルの「コンテナガーデン」を生み出した。コンテナ容器の大きさは長さ10aから50a、高さ30aほどと各種あるが、簡単に移動できるのが特徴。ベランダに置いてもいいし、玄関先に飾ってもいい。

 レイクタウン6丁目にオープンしたのは生産から販売までを行う店舗。敷地1500平方bに約160平方bのハウスが3棟と店舗(約160平方b)があり、総工費は約6880万円。このうち約1500万円の補助を県から受けた。
 「コンテナガーデン」は「完成品」も販売されるが、オーダーもコンテナの種類や花の種類などを選んで購入できる。独自の「カウンセリングシート」も作り、お客さんのイメージを立澤さんらスタッフが花や土を選んで「コンテナガーデン」を作り、販売後も「カルテ」による情報管理を行い、花が枯れた後のアフターフォローなども行う。
 立澤さんは「コンテナガーデンは自分だけの花園が作れる『オンリーワン』の商品です。私も花を育てて癒やされていますが、多くの方に自分の好みに合った花々に囲まれた生活を提案していきたい」と話している。  <問い合わせ>トマト園芸TEL988・4187。
>戻る