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いわき市の「仮設」暮らし・一歩会元会長の新妻さん

2016.1.4(越谷市)
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 震災後、自宅の福島県楢葉町から越谷市に避難し、「一歩会」会長として活躍した、新妻敏夫さん(66)は現在、福島県いわき市の「復興仮設住宅」で暮らす。原発事故で楢葉町全域に避難指示が出され、新妻さんは長男一家(47)一家のために増築したばかりの自宅から避難した。トラックドライバーとして、千葉県に33年間の出稼ぎを終え、ようやく子どもと孫たちと一緒に暮らし始めたばかりだった。

 避難先の越谷では「一歩会」と出会い、「心の支えとなった。ほかの避難者のためにと、会長になって多くの越谷の方と交流し、本当に良かった。人前で話すこともなかった内気な自分が、越谷の人たちのおかげで変われた。この恩は一生忘れない」と振り返る。2013年に、いわき市の仮設住宅に入居した長男一家のそばにいたいと、別の仮設住宅に入居した。同時に、ふるさと楢葉町の見回り事業に参加して、自宅を定期的に回るようになった。

 楢葉町は昨年9月5日に避難指示が解除された。しかし、除染やインフラ復旧にしばらく時間がかかり、生活環境の回復が課題になっている。「線量はまだ高い。自宅で測ったところ、10マイクロシーベルトを超えるところもあった」と新妻さん。仮設住宅は2017年3月末で打ち切られるという。

新妻さんは「自宅に戻るか迷っている。除染や生活環境が整備されなくては、戻れない。2017年4月に間に合うのか不安だ」と戸惑いを隠せない。
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