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ラオスで「消防技術」指導・越谷市高度救助隊長の八幡さん

2015.12.15(越谷市)
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 越谷市消防本部警防第2中隊高度救助隊長の八幡勝さん(44)が10月12日から25日までの14日間、ラオス人民共和国の消防隊員に消防ポンプ自動車の取り扱いやポンプ運用訓練などの短期技術研修の指導員として、派遣。このほど無事任務を終えて帰国し、同市の高橋努市長に「帰国報告」をした。

 同消防本部では、開発途上国を支援するため、2012年と13年に、廃車になった消防ポンプ自動車計3台をラオスに寄贈している。これを受けて、今年3月にラオス治安維持省の職員と日本外交協会職員らが、同本部を視察。同省から「消防ポンプ自動車の扱いに慣れていないため、指導してほしい」と要請があり、今回の派遣となった。

 八幡さんが今回、指導に行ったのはラオスの首都・ビエンチャン市。人口87万人の規模だが、消防署は1署しかなく、署員は56人。消防車両は16台しかないという。八幡さんは消火活動における安全管理や救助用資機材の取り扱いなどを指導した。

 八幡さんは「ビエンチャン市は中高層建物や多くの商店が立ち並ぶ近代的な都市でしたが、中心地を出ると簡易的な木造住宅が立ち並ぶ牧歌的な街でもありました」と街の印象を語り、技術研修では「(消防・救助活動の)常に準備をすることを重点として指導してきました。『準備が不十分であれば、危険要因が増える。自分を守り、市民を守るためには常に準備をすること』を繰り返し伝えた。すると、現地の消防職員に私の思いが伝わり、熱心に訓練に励んでくれました。私はその姿に感動するとともに、訓練を通じて心が繋がることの大切さを強く感じました」と充実した表情で振り返った。

  また、この研修期間中にい消防車両寄贈式が開催され、消防ポンプ自動車の寄贈や技術指導に対して、越谷市への感謝状と記念品がラオス治安維持省から贈られた。

  八幡さんは、勤続22年のベテラン。特別救助隊をはじめ、埼玉県防災航空隊でも勤務した救助業務のエキスパート。八幡さんは「海外支援は初めて。私自身も、今回の技術支援を経験して、多くのことを学ぶことができました。今後は、この経験を越谷市消防本部の職員に伝えていきたい」と話していた。
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