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「コミュニティFM」開局・来年3月下旬放送開始へ

2015.11.2(越谷市)
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越谷市に来春、初のコミュニティFM放送「こしがやエフエム」が開局する。県内6局目で、県東部地域初のFM局。10月16日、運営する「株式会社エフエムこしがや」(越野操・代表取締役社長)に総務大臣から、開局を許可する「予備免許」が与えられた。周波数は86・8メガヘルツ(ハローハッピー)、出力は20h。同市増林の東埼玉資源環境組合の展望台の上(地上約90b)にアンテナを設置して来年3月下旬の放送開始を目指す。2010年から準備を進め、5年越しで開局にこぎつけた。地域振興を目的に災害時などでも、きめ細かな情報を発信する。

 「こしがやエフエム」を立ち上げたのは、ボランティア活動をしている同市南越谷の主婦、越野操さん(65)。きっかけは、1995年1月の阪神・淡路大震災。
 ボランティア活動のため神戸に入った越野さんは、震災後に開局したコミュニティFMが、市民に「安否情報」「被災情報」「生活情報」などをきめ細かく提供していることを知り、“防災メディア”の必要性、有用性を実感した。
 「越谷でもぜひFMを」と2010年12月、ボランティアの仲間たちと「準備会」を立ち上げた。その約3か月後に起きたのが、東日本大震災だった。「すぐにも開局しなければ」の思いを強くし、広く市民に訴えると同時に、無線従事者の養成を始め、越谷市や総務省に設立趣旨の説明を行ってきた。12年3月に「株式会社エフエムこしがや」を設立。開局のための資金集め、電波状況の調査など地道な活動を続け、ようやく先月、総務大臣の「予備免許」を得た。
 越野さんは「構想から20年、準備を始めて5年。ここまでこられたのも、資金提供など、多くの協力者のおかげです」と話し、「放送局のサブネーム『ハロー・ハッピー』は、皆が幸せな気分になれるようにとの願いを込めました」と喜びをかみしめている。
 同市では、13年9月に竜巻被害が出て、今年9月には台風の水害が発生するなどしたが、必要な情報が入らず、不安を抱えたままの市民も多かった。FM放送はこうした災害時に、行政などと連携して、身近な情報を随時、発信できるのが強みだ。
 放送内容は、ニュース、解説などのほか、教養、音楽、地域イベント中継、生活情報などを予定している。スタジオは市内登戸町に設置し、来年1月中旬にアンテナ取り付け、2月上旬に「試験電波」を発射し、3月下旬の放送開始の予定。
 コミュニティFMは、76〜90メガヘルツの電波帯を使用し、出力は20h以下。1992年に制度化され、今年9月現在、全国で294局が開局している。県内では「すまいるエフエム」(朝霞市)や「エフエム浦和」(さいたま市)など5局ある。市販のFMラジオで聴くことができ、文字多重放送にも対応できる。

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