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東日本大震災を風化させない・「絆の灯」被災地の現状話す

2015.8.24(越谷市)
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 東日本大震災から4年半。記憶や情報が薄らぐ中、越谷市中央市民会館劇場で「東日本大震災を風化させない!心よせあう絆の灯」が行われ、岩手・宮城・福島の被災者が現在の被災地の様子などを訴えた。越谷市民と被災者有志でつくる実行委員会「絆の灯プロジェクト」が主催するイベント。毎年夏に実施しており、今年で5回目になる。
br>  岩手県下閉伊郡岩泉町在住の佐々木公哉さんは「死者行方不明者はもっと生きたいと思っていた人たち。2万人という言葉ではくくれない」と言い、「風化させないために」と震災当時の津波や犠牲者の写真を投影した。「復興は全く進んでいない。時間が経てば経つほど被災者の心の病が悪化している」ともどかしい現状を訴えた。
 福島県楢葉町の新妻敏夫さん(一歩会会長)は、越谷市内での避難生活や被災者の会「一歩会」の歩みを話し「避難して人の温かさを知った。素晴らしい人々と出会い、人とのつながりが広がった」と述べた。また、放射線量もいまだ高く、医療も何もない楢葉町の現状を訴え「“まさか”は必ず起きる。第二の福島を作らないでほしい」と切実に語った。
 また、宮城県気仙沼市で仮設住宅の医療支援コーディネート活動をしている村上充さんがビデオでその活動と現状を報告、千葉県旭町の「紙芝居劇団ふく」の皆さんが、「語り継ぐいいおか津波まーくんがんばれ!」と「さとちゃんの稲むらの火〜津波から村を守った庄屋の話〜」の紙芝居を行った。
 絆の灯プロジェクト事務局長の岡田誠さん(44)は「このイベントを通して防災意識を高め、助け合いの心、人と人とがつながるきっかけになれば」という。

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