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中学生が小学生に学習指導・大袋中の「算数サマースクール」

2015.8.10(越谷市)
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 越谷市立大袋小学校(大友みどり校長、児童409人)で、7月27日、28日と8月3日から6日までの6日間、「算数サマースクール」が行われた。同校の大友校長が前任の三郷市立彦郷小学校(現中西健二校長)で実践し、効果が大きかったため大袋小学校でも導入を決意。近くの大袋中学校(飯塚敏雄校長、生徒360人)に提案し快諾され、昨年から実施している。2回目となる今年は、大袋東小学校(中三川勉校長、児童数594人)も初めて実施した。
 大袋中の生徒が部活の合い間をぬって、それぞれの卒業校に派遣される。テストや問題集、ドリルの添削のほか、苦手な個所や要点などを小学生に分かりやすく、ていねいに教えた。日時や時間で、対象となる小学生の学年が入れ替わる。
 授業は学年ごとの算数のペーパーテストから始まり、終了した者から各自が持参した問題集やドリル(算数以外の教科でも可)を進める。自分の苦手な部分を中学生の力を借りながら、克服する事ができる。
 この様子を見ながら、今回、大袋3校での連携が取れた事に対し、大袋小・大友校長は「元々、合同避難訓練や教師・PTAの研修などで大人同士の交流は行って来た。子ども同士の交流を持たせる事で、中学生は『自分が頼られている』と感じ、小学生は中学生に憧れを持つ。その結果、学習意欲、学力向上になれば」と話す。
 今回、小学5年生の部を担当していた大袋中3年の網優希君(14)は「去年も参加した。小学校の勉強であっても自分のためになる。自分で覚えてないと相手に教える事ができない」と語り、今年初参加の大袋中1年の渡部栞さん(12)は「答えは分かるが、その過程を分かりやすく教えるのが難しい。納得してもらえるとうれしい」と話した。
 教わった5年生・杉田爽太郎君(11)は「集中した静かな雰囲気の中なので、分からない個所があっても最初声を掛けるのに戸惑った。でも、いい経験になった」と照れ笑いをし、同・吉野大智君(10)、鈴木胡桃さん(10)は口々に「分かりやすく教えてもらった。1人でもできるようになりたい」と話した。
 また、小学1年生の部を担当していた大袋中2年の中尾里奈さん(14)は「自分が、姉に教わった事を思い出しながら、分かりやすく、ていねいに教える様に注意した」と話し、五十川凛君(13)は「夢が教師になる事なので、良い経験になった。指や鉛筆を使って、視覚的にわかるように工夫した」と話す。
 教わった1年生・増田延愛さん(6)と山田虹々さん(6)は「算数は好き。ちょっと難しかったけど、分かりやすく教えてくれて良かった」と微笑んだ。

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