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無病息災願う「観音経」・400年前から伝わる伝統行事

2015.7.27(越谷市)
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 越谷市大相模地区に400年前から伝わる「観音経」が5日、同市相模町の番場自治会館で行われた。無病息災を願い毎年7月に、太鼓を叩き観音経を唱えながら一軒一軒を練り歩く伝統行事。以前は、一緒に歩くことで家主に菓子をもらえるなど子どもたちにとっても楽しみな行事だったという。
 その行事も高度経済成長期に入った1960年頃から途絶えた。本来は大太鼓2人、小太鼓2人の4人で経を唱えるものだが、須賀清司さん(88)が一人、番場自治会館で行ってきた。伝統を絶やさない一役をと、定年を期に齋藤光久さん(73)も加わり7年間ほど2人で行った。
 2010年には4人の小中学生が練習を重ね、50年ぶりに4人一対の「観音経」が復活したが、受験勉強などから子どもたちが退き、一昨年から再び須賀さんと齋藤さんの2人となった。今年、石塚和久さん(69)と中野伸司さん(45)が加わり四人での「観音経」が再び復活した。齋藤さんは「本当に観音経が継承できつつある」と安堵の様子だ。
 石塚さんは「経と太鼓の両方を覚えなければならず、1年未満の練習で満足にたたけなかったが、この日のために練習してきた」、中野さんは「太鼓のリズムと経の言い回しなど独特のフレーズを崩さず合わせるのが難しかった。地元の伝統を絶やさないようにしたい」と二人とも大役を終えて晴れやかだった。70年の間「観音経」を守ってきた須賀さんは「みんな一生懸命叩いてくれた。跡を継ぐのは大変だと思うが頑張って欲しい」と語った。

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