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OBらが体験語る・「りんごに木」が25周年

2015.7.20(越谷市)
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 越谷市の認定NPO法人「越谷らるご」が運営する同市千間台東のフリースクール「りんごの木」が開設25周年を迎え、6月7日に同スクールで「25周年記念の会」が開かれ、関係者や支援者ら約120人が参加した。
 会はまず、増田良枝理事長が「この25年の間に社会に大きな変化があった。フリースクールに通う子どもの権利を保障するための『多様な学びの機会確保法』が超党派議員連盟により国会に提案されました。この法律が成立すればフリースクールを取り巻く環境が一気に変わります。子どもが幸せに生きる権利の一つが実現することを願いながら今後の動向を見ていきたい」とあいさつした。
 続いて、「子どもシンポジウム」があり、「りんごの木」の卒業生、通所生の3人がシンポジストになり、学校を不登校になった話や現在の生活などを語ってもらった。
 まず、現在も通う塚越睦さん(19)は中学校に入学した後、体調不良で学校に通えなくなり、12歳から「りんごの木」に通うようになる。現在は通信制高校に通いながらアルバイトをする生活。「親の紹介で、りんごの木に行ったところ、すぐに自分に合うことが分かり、すぐに通う決心がついた。学校の友達とは連絡が途絶えたが、趣味の絵を描く時間が増えて良かった。周りの同級生たちよりは回り道をしたけど後悔はしていない。今後は大学に進学して、好きな絵の道に進みたい」と元気よく話した。
 続いて、小川はるかさん(19)も通所生。小学校5年生から不登校になり、すぐに「りんごの木」に通うようになった。高校進学後、現在はデザイン専門学校に通い、絵やデザインを勉強している。「私は人の目を気にするタイプ。最初はりんごの木に通うようになったときは、周囲の人にどう見られているかすごく気になった。しかし、通ってみると、楽しい仲間たちがたくさんいて励まされた。長い間自由奔放に過ごしてきましたが、高校にも行き、将来はデザイナーになりたので、今は専門学校に通っている。好きなことを見つければ何とかなる」と笑顔で話した。
 最後にシーザー・ダニエルさん(30)はOBで設立当初の通所生の一人。現在は越谷市消防本部で消防官として仕事をしている。「小学校2年生の時に先に、不登校になった友人を見て、不登校ライフのほうが学校より楽しそうだったから学校に通わなくなった。その後、りんごの木を中心に過ごし、通信制高校から大学に進学し卒業後、消防署に入った。結婚もしている。自分にはフリースクールが合っていた。今悩んでいる子に訴えたい。学校に行かなくても何とかなります。気持ちを楽に持って」と持論を展開した。
 このほか、パーティーもあり、通所生らでつくる「バンド」演奏や映像発表、ビンゴ大会などもあり、楽しく25周年を祝った。

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