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市民と避難者が交流・花田4丁目自治会

2015.6.1(越谷市)
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 越谷市の花田4丁目自治会(桑子忠自治会長、約270世帯)は5月17日、東日本大震災の記憶を風化させてはならないと、花田第4公園で、同市に避難している震災避難者30人と自治会の会員約200人が参加して「交流会」を開き、バーベキューなどを楽しんだ。
 同自治会は、震災後の2012年春から、市民農園でのサツマイモや野菜の収穫や「夏祭り」「もちつき大会」などを行い、避難者らと交流を深めている。今回の「交流会」は4回目。避難者らは、自治会への感謝の思いから「浪江焼きそば」を振る舞った。
 バーベキューの「交流会」は毎年、5月の大型連休明けに実施している。同自治会では、国産和牛35`や市内産野菜などを使って、避難者とともに食事しながら交流した。自治会長の桑子さん(68)は「私たちのできることは限られたことですが、こうした交流会を開くことで、少しでも元気になってもらえたら。自治会員の中には、避難している人と個人的な付き合いがある人たちもいて、皆楽しみにしてくれているので、これからも活動を続けていきたい」と話す。
 福島県浪江町から避難している埼玉県労働者福祉協議会浪江町復興支援員コーディネーターの石上清さん(63)は「まだ、先が見えない。たまに(浪江町に)帰るが、復興の要素がない。まだ家のある人はいいが、津波で流された人もいる。見放され、忘れられているような感覚。原発事故を収束させないと、帰宅や復興は無理だ」と不安を隠さない。
 越谷市では昨年、市民や被災者らでつくる「一歩会」から「越谷一歩会」が独立。越谷一歩会の代表だった石上さんがネットワークを生かし、新たに「越谷避難者の会」を立ち上げ、市内に住む避難者同士で交流を続けている。現在も越谷市内には240人140世帯の人が避難生活を続けている。

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