ニュース

「認知症ガイドブック」発行・チェックリスト、相談医一覧も

2015.5.25(越谷市)
ニュース写真
 越谷市はこのほど、「越谷市認知症支援ガイドブック(第1版)」(A4判、24n)を発行した。日常生活の中で、認知症が疑われたとき、早期に相談先を見つけ、適切な医療・介護サービスなどが受けられるようにするために、生活機能の障害に応じた適切なサービス提供の流れ(認知症ケアパス)を多くの市民に知ってもらうのが狙い。
 認知症の本人や家族が、認知症と疑われる症状が現れた場合に「いつ・どこで・どのような医療や介護サービスが受けられるか」など、認知症支援に関する情報をより多くの人に理解してもらうことで、認知症になっても地域で暮らし続けることができる社会を目指す。
 ガイドブックの内容は「認知症チェックリスト」「容態に応じた医療・介護サービスの紹介」をはじめ、「越谷市で認知症の方や家族が利用できる支援一覧」「相談のできる医療機関」「認知症・物忘れ相談医リスト」「在宅応需・まちかど相談薬局リスト」「在宅訪問歯科医リスト」など。
 どの内容も越谷市に特化した独自の情報を網羅し、特に軽度から重度にかけて一目で「認知症の方や家族が利用できる支援一覧」が分かるなど表を使って理解しやすくするなど工夫した。自分の住所の近くにある「相談医」も35か所の医療機関の情報が分かり、すぐに使えるものとなっている。
 ガイドブックの制作は、越谷市と同市医師会、同市歯科医師会、同市薬剤師会、市内の包括支援センター、訪問看護師、市立病院の職員ら30人でワーキングチームを作り、各専門家の知識を織り込んで内容を決め、制作にあたった。2000部作成し、制作費は26万円。
 同市の笹野佳代子福祉部副参事兼福祉推進課長は「認知症になったかもしれないと不安になったとき、家族が気付いたとき、どこに相談したらいいか、悩むと思います。そんなときにこのガイドブックを利用してもらい、ご自身に合ったサービスを受けるなど活用してほしい」と話している。
 厚生労働省の調査によると全国の認知症高齢者(65歳以上)数は2012年時点で推計約462万人に上る。この結果、65歳以上の有病率は15%となる。越谷市の65歳以上の人口は今年4月現在、7万4642人に上り、ここから推計すると15%の約1万1000人が認知症とみられる。このうち約9000人が介護保険サービスの「介護認定」を受けているが、残りの2000人が無支援とみられている。
 この2000人について、同市福祉推進課では「医療や介護サービスがあることを知らずにいる人も多いのではないか。これらの人たちに、少しでも情報提供して、適切なサービスを受けてもらうのが行政の務め」としている。同ガイドブックは市役所、地域包括支援センター(12か所)で配布しているほか、市公式ホームページからダウンロードできる。
 <問い合わせ>越谷市福祉推進課TEL963・9163。