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3人の市民が金メダル・世界マスターズベンチプレス選手権

2015.5.18(越谷市)
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 越谷市民3人が世界一に。4月15日から18日、アメリカ・コロラド州オーロラ市で行われた「2015世界マスターズ ベンチプレス選手権大会」(国際パワーリフティング連盟主催)で、日本代表選手として出場したいずれも越谷市の山本茂樹さん(71)がマスターズ4(70歳代)66`級、伊川玲子さん(75)がマスターズ4・57`級、長尾優子さん(63)がマスターズ3(60歳代)57`級で見事優勝した。山本さんは128`をあげ、世界新記録も樹立した。3人とも、越谷市民プールのトレーニングルームで練習している仲間たち。山本さんは3度目の世界大会出場で念願の金、伊川さんと長尾さんは初出場での快挙だ。

 同世界選手権は20か国から約200人の代表選手が集まって、記録を競うもので、今年で15回目。越谷の山本さんらはいずれも昨年11月の全日本選手権で上位2位に入賞し、10人の日本代表選手に選ばれた。
 山本さんは2011年に135`をあげ、銀メダル、12年には140`をあげ銅メダルを獲得し、今回から60歳代の部から70歳代にクラスを変更しての挑戦で、金メダルは悲願だった。今大会では、見事128`を挙げて世界新記録を作った。山本さんは「昨年4月に病気を患い、約1か月の入院生活を送り、体力は落ちたが、退院後も週3日の市民プールでのトレーニングを続けたおかげで、記録を出せた」と喜びを語る。
 山本さんは元会社役員で、06年に退社した後、健康を維持しようと市内の市民プールを訪れ、館内にトレーニングルームがあり、そこで「ベンチプレス」に出会った。筋トレに励んだ結果、08年の県大会で102・5`を挙げ、見事優勝。10年9月には初めて「全日本選手権」に出場し125`を挙げて3位入賞し、この結果を受けて、初めて世界大会に出場した。「年齢と共に体力が落ちますが、142・5`を挙げるのが目標。来年のデンマークの世界大会にも出場したい」と山本さんは次を見据える。
 伊川さんは昨年11月の全日本選手権で62・5`を挙げ2位入賞で初の世界選手権に出場した。伊川さんは「緊張はしなかった。競技で失敗したくなかったので、62・5`を挙げた。自分の力を出し切れたので、金メダルはとれもうれしい」と喜びを語る。初出場での快挙だ。
 ベンチプレスとの出会いは06年、越谷市民プールで泳いだ後、トレーニングルームを見て興味を持ち始めた。元日本代表選手で市職員の中山鉄則さんの指導を受けている。始めて3年で「埼玉県選手権大会」で42・5`を挙げ、県新記録で初出場初優勝を飾った。「毎週3日はトレーニングをしている。健康のために続けていく」と元気いっぱいだ。
 長尾さんも市民プールで出会い、13年9月から、山本さんの指導で始めた。昨年11月に初めて、全日本大会に出場し、65`を挙げて初優勝。日本代表に選ばれた。世界大会では、空港でスーツケースを持ち運んだ時に、うっかりして右手の薬指を骨折するアクシデントがあったが、60`を挙げ、見事優勝した。
 長尾さんは「骨折は帰国して分かった。右手はただの打撲だと思い競技に参加した。まさか優勝できるとは思わなかったので、自分でも驚いています」と笑顔で話す。競技を始めて2年足らずだが「今後は75`を挙げるのが目標です」と競技に夢中だ。
 3人は5月1日、競技の結果を報告するため、高橋努・越谷市長を表敬訪問した。「皆さまの快挙は多くの高齢者の励みになる」と3人を称えた。3人とも日ごろのトレーニングを欠かさず、常に前向きな精神が好結果に結び付いたのだろう。


 ベンチプレス ベンチに仰向けに寝て、両腕の力のみでバーベルを挙げる競技。バーベルの重量を競う。競技は年齢別・体重別に行う。持ち上げる重量はトレーニングをしていない成人男性で体重の半分から3分の2程度。鍛え上げれば2倍程度まで可能といわれている。

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