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介護など身近な悩みに「まちかど相談所」・小松崎さんが10日に開設

2015.4.6(越谷市)
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 高齢化社会を迎えて、身近な相続や介護、年金などの相談を気軽にしてもらおうと、越谷市増森のプレス加工会社社長・小松崎いずみさん(47)は、街かど相談所「暮らしのミカタ」を市内南越谷に4月10日に開設する。小松崎さんは一般社団法人終活カウンセラー協会が認定する「終活インストラクター」の資格を取得し、人生の最後を迎える家族が必要な専門知識を勉強した。相談はすべて無料で行い、弁護士や税理士などプロの相談が必要になったときは、自身のネットワークを使って紹介するというシステム。「日ごろの悩みは、どこに行けばいいのか分からないというケースが多い。それをこちらに来て、『相談の交通整理』をして、アドバイスするのが目的です」と小松崎さん。飲食コーナーも設け、地域の誰もが立ち寄れる「親しみの相談カフェ」を目指す。

 街かど相談所は東武スカイツリーライン「新越谷駅」西口からすぐの飲食店が並ぶ一角に作った。会社の事務所だったところをリフォームした。床面積は約50平方bあり、相談デスクのほか、流し台やカウンターも設置。簡単な料理もできるスペースや冷蔵庫も置き、ペットボトルの飲料なども飲めるように工夫した。
 さらに、越谷市観光協会の協力を得て、越谷野菜の販売も行い、「越谷のアンテナショップ」のような店構えにする。「行政のスペースのように堅苦しくなく、カフェのようなサロンにしたい」と小松崎さんは話す。介護施設などの資料・パンフレットを置く棚もあり、資料だけもらいに来てもいいようにした。
 小松崎さんは、2011年の東日本大震災で、たくさんの人が亡くなり、大勢の人が悲しみに暮れている光景を目の当たりにし、そんな時期に自身の祖父を亡くして「人生の最後に家族はなにをしたらいいのか」を考えるようになった。「終活」という言葉を知り、勉強したいと同協会での講習を2012年から受講し、資格を取得した。
 同資格は、相続や介護、保険、年金などを専門家から勉強。幅広い知識を得て、相談を受けられるように勉強した。小松崎さんは「多くの方は相続や介護など、相談したいことはあっても、どこに行ったらよいかが分からない。行政の相談では敷居が高く、気軽には尋ねられない。そんな方々のために、ふらっとお茶を飲みに行く感覚で、寄ってもらって、お金をかけず、相談をして、もし、さらに専門知識が必要とあれば紹介したい」と話す。
 小松崎さんは市内の弁護士や税理士、社会保険労務士ら「士業」の人とのネットワークを個人的に広げており、相談者へパイプ役となり、不安解消への足掛かりとする。
 「終活カウンセラー」は、終活カウンセラー協会が認定する資格。人生の終焉に際し、「葬式は誰がしてくれるのか」「お金のことが心配」「相続はどうしたらいいのか」「年金や保険の手続きは」など不安や悩みは尽きない。そんな困りごとや悩みを、じっくりと話しを聞き、アドバイスするのと、必要なときは専門家につなぐ「困りごと案内人」の役割を果たす。
 小松崎さんは「地域の方に立ち寄ってもらい、悩み相談だけでなく、お茶を飲んでもらって、コミュニケーションの場にもしたい。講座なども開いていきたいので、多くの方の利用をしてほしい」と呼びかけている。高齢化社会を迎え、新たな取り組みとして注目されそうだ。
 <問い合わせ>街かど相談所暮らしのミカタTEL989・8228。

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