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古代ハスを「青」で表現・市展東武よみうり賞の小嶋さん

2015.2.23(越谷市)
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 第15回越谷市美術展覧会の表彰式が14日、越谷コミュニティセンター「欅の間」で行われ、洋画作品「風音」(50号)で東武よみうり新聞社賞の小嶋沢子さん(75)=登戸町=ら各賞受賞者に表彰状、副賞が贈られた。
 小嶋さんの作品は昨年夏の行田市の古代ハスを描いたもの。本来がは赤いハスの花をあえて、薄いブルーにしたオリジナル作品。小嶋さんは「赤やピンク色のハスは当たり前。自分で創意工夫し、涼しげなイメージで薄い青にした。題名の風音は夏の風は吹いているところを想像した」という。同市展での受賞は初。
 油絵独自の絵の具の色を重ねる「地塗り」にこだわる。作品のハスは一見、青だが、赤や黒を重ね塗りし、深みのある青に仕上げた。涼しげだが重厚感のある色が特徴だ。「今回、まさか受賞できるとは思わなかったので、とてもうれしい」と小嶋さんは喜ぶ。
 夫を病気で早くに亡くし、2人の子どもを育てた。都内の病院事務職員として働き、幼いころから好きだった絵を心の糧にしようと、1983年に油絵を都内の教室に通い、本格的に勉強を始めた。夜勤もある忙しい職場だったが、仕事の合間に絵の制作に没頭した。
 これまで、美術団体の公募展である、「風子会展」で2007年に内閣総理大臣賞を受賞、「二紀展」でも2009年、2012年に奨励賞を受賞するなど、腕を上げてきた。モチーフは自然や風景などなんでもこなすが、「いわゆる写生ではなく、自分の想像した世界を描いている。当たり前の風景ではだめ、画面に幾何学模様を入れたり、まったく違う色で表現したりすることが、絵の魅力です」と小嶋さんはこだわる。
 ふだんは、100号の大作に挑戦している。年間2つを完成させるのが限度だが、「最近は体力が落ちてきたので、50号ぐらいの作品も作るようになった。体力が続く限り、絵を制作していきたい」と語る小嶋さん。都内のギャラリーで個展も開き、独特の絵画の世界を披露している。絵への熱いエネルギーは絶えない。

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