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「書評合戦」を楽しむ・武藤、荻野さん最多票

2015.2.10(越谷市)
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 平成26年度越谷市大袋公民館と文教大学の共催事業「ビブリオバトルで交流しよう」が1月26日、同公民館で開催された。「子どもから大人に読んでもらいたい本」と「大人から子どもに読んでもらいたい本」の2部構成で行われ小学2年生から社会人までが参加した。
 「ビブリオバトル」とは知的書評合戦のこと。バトラー(発表者)が5分の持ち時間を使って、どんなところが面白い本なのかを紹介する。バトラーたちに紹介された本の中で、もっとも読みたくなった本を参加者全員の投票で競う書評ゲームだ。
 「子どもから大人に−」の部では森見登美彦著「有頂天家族」を「4兄弟の狸の成長を味わってほしい」と紹介した武藤理紗さん(16)(春日部女子高校2年)が最も票を集めた。武藤さんは「面白い所をかいつまんで、自分の考えを織り交ぜてスピーチすることを心がけた。本は自分が体験できないことを体験し、知らない世界を知るきっかけになる。自分の世界を広げてくれる」と本の魅力を語った。
 「大人から子どもへ」の部では「危険なものだけを取り出せば水でさえも危険になる」と佐藤健太郎著「化学物質はなぜ嫌われるのか」を紹介した荻野雅之さん(36)が最も票を集めた。荻野さんは「正しい知識を身につければメディアで言っていることに疑問をもつ機会が増える。子どもたちに疑問を調べる機会を持ってもらいたくて紹介した」という。
 最年少で出場した福島優莉さん(8)(大袋北小2年)は隆慶一郎著「影武者徳川家康」を紹介。「自分の考えや思ったことを伝えることができて楽しかった」と満足そうだった。
 「人を通して本を知る。本を通して人を知る」(「ビブリオバトル入門」ビブリオバトル普及委員会編著)。文教大学教育学部社会専修の平正人准教授は「書評は本を読んだ人の主体性が強く表れ、本の内容の共有のほか読む人の個性を理解することに繋がる。お金もかからず地域の交流や連携を図れるビブリオバトルを継続して行っていきたい」と話していた。

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