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世界的ドラマー目指す・佐藤奏さん、グランプリ

2015.1.5(越谷市)
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 135aの小さな体で両手両足を素早く動かし、絶妙なリズムでドラムを演奏するのは、越谷市の小学6年生、佐藤奏さん(12)だ。昨年4月、43か国375人がエントリーした、女性ドラマーの世界的コンテスト「HIT LIKE A GIRL」18歳未満の部で見事最優秀の「グランプリ」を受賞した。動画サイト「ユーチューブ」でも公開され、今や全国あちこちでイベントに招待されるなどひっぱりだこだ。
 ドラムを始めたのは、父親の会社員、正則さん(48)がやっているのを見て「楽しそう、やってみたい」(奏さん)と思ったから。正則さんも高校時代に友人とバンドを組み、ドラムをやっていた。現在はバンド活動はしていないが、自宅に電子ドラムがあり、趣味で演奏している。そんな家庭環境の中、奏さんは3歳からスティックを持ち、5歳から県内の音楽スクールに通い本格的に始めた。
 現在、月に3回のスクールのほか、自宅で毎日1時間は演奏する。演奏を動画で残そうと、正則さんが「ユーチューブ」へ投稿したのがきっかけで、日本を代表するフュージョングループ「カシオペア」のキーボーディスト(当時)向谷実さんと2009年に共演した。2011年11月には、9歳で楽器メーカー「ローランド」の「ワールドチャンピオンシップ日本大会」ジュニア部門で「最優秀賞」を受賞し、その後、腕を上げてきた。同社の販売促進用DVDに収録されたり、デモ演奏に出演し、プロさながらの活動が始まった。
 昨年の世界コンテストについて奏さんは「まさか、優勝できるとは思いませんでした。びっくりしましたが、たくさん練習したので、その成果が出せてうれしかった」と奏さん。受賞曲は正則さんの作ったオリジナル曲「ドロップス」だ。「ドラムの生きるメリハリのあるドラム演奏が生きる曲を作りました。グランプリはとてもうれしい」と正則さんは目を細める。
 ふだんの演奏で心がけていることは「ほかの演奏者が気持ちよく演奏できるようにすることが一番大切です」と奏さん。演奏は全身運動だが、「腕力はいらない。リズム感とバランスが大切」と話す。最近ではテレビ局からも出演依頼が来てNHKや民放での出演もこなす。
 目標は世界的ドラマーのスティーブ・ガッドさんと「カシオペア」のドラマー、神保彰さん。演奏が始まると小柄な体が大きく見える。「将来は世界で活躍できるドラマーになりたい」と夢を語る奏さん。昨年は初のCDも出している。