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「曳家」を体験・越ヶ谷小児童が蔵移動

2014.10.13(越谷市)
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 越谷市越ヶ谷に残る江戸時代末期に建てられた蔵が2日、曳家工事によって約80b移動。今回、地元の越ヶ谷小学校の3年生児童107人が曳家体験した。これは、越谷市の住宅メーカー・中央住宅(品川典久代表取締役)による分譲住宅建設「蔵のある街づくりプロジェクト」の一環として実施されたもの。
 同建設地周辺は旧日光街道沿いの宿場町として発展し、蔵など歴史的・伝統的な建造物が残っているが、所有者の高齢化や建て替えなどで開発が進み、歴史的な街並みが失われつつある。そこで、蔵を残す魅力ある街づくりをしようと、同住宅が企画した。
 蔵は今から約150年前に建築されたもので、木造2階建てで延床面積48・96平方b。屋根は瓦葺き、壁は漆喰塗り。高さは約7・2b。内蔵と呼ばれるもので、母屋とつながった構造となっている。
 曳家工事は2本のレールの上にジャッキアップされた蔵が南に8b移動するもの。ワイヤーロープに接続された蔵を現場監督の指示で児童たちがゆっくりと引っ張り、蔵のバランスを取りながら、そろりそろりと移動。約30分かけて移動が終わると、児童から歓声が上がっていた。
 「曳家」を体験した、畑佐柊磨君(9)は「蔵はとても大きいのに、昔の人はこうやって動かしていたんだと思いました。これからも越谷の良いところをいっぱい見つけていきたいと思います」と感想を話していた。
 同プロジェクトは、同蔵の周辺644・51平方bを住宅分譲地として開発するもの。蔵をシンボルとして、住民の共有物として活用する。蔵は改修し、その敷地と共に越谷市に寄贈する予定だ。

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