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南部図書室がダイエー6階に移転・「こども」「社会人」コーナーも

2014.9.1(越谷市)
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 商業施設内に大型の図書室がオープン。越谷市は南部図書室を同市南越谷の商業施設「ダイエー」6階に移設し、きょう1日からオープンする。商業施設内の公立図書室は県内では珍しい。これまで同図書室はダイエーに隣接する越谷コミュニティセンター1階に開設されていたが、手狭で「図書を閲覧したり、勉強する場所が少ない」と利用者から不評だったため、移設することになった。面積はこれまでの3・3倍の約2300平方bにまで広がり、蔵書数も約10万冊から18万冊(オープン時は12万冊)に増え、閲覧席数も5・5倍の約220席にまで拡大し、生まれ変わる。駅から近く、買い物もできる便利な図書室として、市民の人気施設になりそうだ。

 越谷市の図書館は本館(東越谷)を軸に、北部・南部・中央の3つの図書室がある。このほか移動図書館車2台を運行している。こうした中、2012年度に越谷駅前に中央図書館がオープンしたが、蔵書冊数は約58万冊と県下8位となっている。近隣では春日部市が68万冊、草加市が58・1万冊で越谷を上回っており、30万都市の越谷としては貧弱さは隠せなかった。一方貸し出し冊数は年間約171万冊と県下第3位だという。
 蔵書を増やせない理由として、本館をはじめ各図書室の収蔵能力は限界にあり、抜本的な対策が望まれていた。特にこれまでの南部図書室は、図書館サービスの拠点として十分なものとはいえず、機能強化が必要とされてきた。これまで市民からは「学習席を含む閲覧席の拡充」「子育て中の親子での利用のしやすさ」「飲食のできるスペースの確保」などの希望が多く寄せられてきた。市はこれらの要望に応えようと昨年から準備を始めた。
 これまで南部図書室のあった越谷コミュニティセンターの立地は駅から近く、商業施設に隣接するなど良かったことから、さらにその機能強化を図ろうと、コミュニティセンターや商業施設の持ち主(大家)である越谷コミュニティプラザと協議したところ、商業施設6階が空いていて、今後も商業利用が望めないことから、6階フロア全体を使って活用することになった。本棚や書庫、閲覧席など備品や設備もコミュニティプラザ側が購入し整備。これらを合わせて、越谷市が同プラザに借り上げ料(家賃)を払って利用することになった。

 年間借り上げ料はこれまでの約2627万円から約5110万円になる。同市教委教育総務部の斎藤美子副部長は「床面積と設備投資などを合わせるとかなり割安。価格交渉には多くの時間をかけた。借り上げ料の中にハード面の費用を入れることで、大幅なコストダウンが図られた」という。
 3倍以上に広がったフロアには、学生らが勉強できる学習コーナーや社会人がゆっくり本を読める「社会人席」の設置。本を片手にお茶や軽食が手軽にとれる「くつろぎ空間」も設けた。さらに「お話し会」などの催しも開催できる「こども図書室」も設けた。さらに自動貸し出し機を設置して、サービスの自動化を図り、持ち去り防止装置も設置した。スタッフは同コミュニティセンターの指定管理者の公益財団法人越谷市施設管理公社が担う。
 コミュニティセンターとダイエーは1979年にオープン。当初は最新の商業施設として、市内外から多くの来客でにぎわっていたが、1998年の新越谷駅ビル「ヴァリエ」、2008年の越谷レイクタウン(イオンレイクタウン)のオープンを機に来客が激減している。斎藤副部長は「図書室の開設を機に、商業施設などもかつてのにぎわいを戻すことができれば」と期待する。
 開室時間は午前10時(土日・祝日は9時30分)〜午後9時。休室日は年末年始と6・9・12・3月の第2月曜日など。
 <問い合わせ>南部図書室TEL990・0305。

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