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竜巻バネに「教育長賞」受賞・第三学校給食センターが給食コンで

2014.8.25(越谷市)
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 越谷市立第三学校給食センターは7月25日に、埼玉県学校給食調理コンクールでトップの埼玉県教育委員会教育長賞を受賞した。同市の第二学校給食センターは昨年9月2日に竜巻でガラスや調理器具が全損するなど甚大な被害を受け、市内全域で献立を減らして給食を行ってきたが、今年4月に復旧し、被災前の給食に戻ったばかり。あの悲劇からもうすぐ1年。同センターでは「竜巻被害を乗り越えた受賞だけに感慨深いものがある。逆境にめげない栄養士の努力のたまもの」と受賞を喜んでいる。

 同コンクールは埼玉県教委、さいたま市教委、県学校給食会などが主催し、学校での「食」に関する指導の充実と食事内容の向上と多様化を目的に開催された。会場は北本市にある公益財団法人埼玉県学校給食会の調理室などを会場に行われた。「課題献立部門」と「自由献立部門」があり、越谷市は「課題献立」に応募し、県内21市町によるチームで争った。
 課題は@埼玉県内の地場産農畜産物を取り入れた献立Aごはんを中心とした主食、主菜、副菜の献立。受賞した越谷市の献立は「発芽米入りの越谷米を使ったごはん」「牛乳」「鶏肉となんきんのゆずソース和え」「越谷ねぎとのりの味噌汁」「越谷産の水菜が入ったシャキシャキ野菜のサラダ」「リンゴ」のメニュー。
 審査の結果、「おいしくて栄養バランスが優れている」のと「越谷ねぎは深谷ねぎとともに埼玉県のねぎとして有名だが、特に越谷ねぎは高級料亭などで使われることで知られている。このねぎを給食に使い、子どもたちに地場のおいしい野菜を理解してもらえる」と評価され、トップの県教育長賞の受賞に結び付いた。
 受賞した第三給食センターの森田陽次所長は「1年前の竜巻被害を乗り越え、そこに受賞の知らせを受け、感慨深いものがあります。この受賞は栄養士の日ごろの研さんが実を結んだものと思います。これからも地元の野菜を使った、おいしい野菜を子どもたちに食べてもらいたいと願っています」と喜びを語った。栄養士の竹内加津子さんは「この度の受賞を大変光栄に思います。これを励みに、さらにおいしい給食が提供できるように頑張りたい」と笑顔で話していた。
 同市の学校給食センターは第一から第三まで3か所あり、1日約2万8000食を作っている。このうち、市内大杉の第二学校給食センターが昨年9月2日、竜巻による大きな被害を受けた。屋根の一部の鉄骨がむき出しになり、割れたガラスが調理場の床に散乱、直径2bの釜も吹き飛んだ。職員もガラスで頭を切るなどのけがをした。
 ちょうど小中学校の2学期の始業式の日で、翌日から第二センターは使うことができず、給食は調理が不可能に。そこで、緊急手段として2か所で献立を減らして実施することにした。約半年かけて第二センターは改修され、今年4月から市内全小中学校で被災前の給食の献立に戻った。こうした逆境をバネにした今回の受賞だった。

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