ニュース

イチゴ観光農家へ独立・「育成支援事業」の4人が卒業

2014.7.8(越谷市)
ニュース写真
 越谷市のイチゴ観光農業の経営者を育成する「都市型農業経営者育成支援事業」の第2期研修生4人が6月20日に巣立った。研修生は2年間の研修期間を終えて施設園芸(観光農園)の農家として新たなスタートを切った。研修は越谷市農業技術センター(増森1の69)で、実施されていたもので、イチゴの栽培と育苗、販売、接客まで勉強し、観光農業のプロになることを目標に、専門家の指導を受けた。
 4人の研修生は6月20日に越谷市越ヶ谷の平和堂ビル・越谷市職員研修室で行われた「修了式」に出席し、武藤繁雄・越谷市副市長や島村博JA越谷市代表理事組合長らから、お祝いの言葉を受け、市が発行する「修了証」が交付され、巣立った。
 同市では「地産地消」を推し進めようと、イチゴの観光農園に目を付け、緊急雇用対策事業など県の補助制度を活用し「都市型農業経営者育成事業」として2010年度から始めた。農業技術センター内の試験温室(約770平方b)3棟を改修し、苗や栽培用施設を設置し、事業は市がJA越谷市に委託して行われている。
 研修を終えたのは、農家後継者の岡井弘幸さん(35)、須賀大輔さん(30)、山ア優花さん(21)、農業生産法人勤務経験者の並木紳悟さん(20)の4人。指導したのは福岡県八女市で観光イチゴ園の野見山裕香さん(46)。2年間の研修期間で観光農園に必要な栽培施設の設置から、栽培管理、収穫販売、接客に、昨年からは育苗についても学んだ。
 栽培したのは「とちおとめ」「章姫」「紅ほっぺ」に埼玉県が独自に開発した「彩のかおり」の3種類。「高設栽培」と呼ばれる立ったままイチゴ狩りできるのが特徴。研修中は実際に「イチゴ狩り」ができる観光農園として開園し、1月から5月末までの5か月間で5000人を超える人が訪れ、入場制限をする日もあるなど好評だった。
 修了式では、野見山指導員から、2年間にわたる研修内容の報告があり、日々の栽培管理や、観光農園の運営についての勉強、農地法などの法律や農薬についても学習した。さらに、市内や千葉、栃木、福岡県などで生産農場の視察も行い、実際に農家の話を聞いて、実践を学んだ。
 4人の研修生は7月から、地元の農場でハウスを設置するなどして、いちご栽培農家として独立する。修了式の最後には、1人ひとり総括報告し、新たな旅立ちへの決意をそれぞれ述べていた。

>戻る