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江戸里神楽見て欲しい・県立大生ら実行委員会結成

2014.6.2(越谷市)
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 若い人にも江戸里神楽を見てほしい。越谷市の埼玉県立大学と草加市の獨協大学の学生が中心となって、江戸里神楽公演学生実行委員会を結成した。今年9月26日、彩の国さいたま芸術劇場で開かれる「第8回江戸里神楽公演」を企画・運営するもので、実行委員長を務める県立大4年の大園萌永さん(21)は「公演には字幕の開設も用意し、だれでも内容が分かるように工夫した。私たちのような若い世代にも見てほしい」と呼びかけている。
 江戸里神楽は、坂戸市の大宮住吉神社に伝わる物語性が強い神楽で、現在の東京都内の一部で行われる江戸里神楽の源流となっているという。舞台に立つのは大宮住吉神楽保存会だが、毎年学生が運営。県立大で講師を務める斎藤修平さん(68)が学生や支援者を集めるきっかけを作った。
 大園さんも大学で斎藤さんの講義を聴いて、「日本の伝統文化に興味を持った。学生のうちしかできないことに挑戦してみようと思いました」と実行委員になった。副実行委員長で、獨協大学2年の真壁みさとさん(19)は、東日本大震災による原発事故の影響で、高校時代に福島県飯館村から、埼玉県内に避難し、現在は久喜市で家族と暮らす。真壁さんは「日本人なのに日本のことを知らなかった。素晴らしい日本文化を多くの人に伝えたい」と話す。
 広報担当で、県立大4年の伊達奈緒子さん(21)は「神楽は日本独自の文化。まちの中にある神楽は地元意識を育むものだと思う。日本の良さを感じてもらえる公演にしたい」と意気込む。
 公演には社会人も支援。斎藤さんの呼びかけに賛同した県立春日部高校OBで、不動産会社会長の藤井利晃さん(46)と東京弁護士会所属の弁護士・岩田賢さん(43)も「地域の伝統文化の保存、伝承に意義がある。明日を生きる原動力や神楽の素晴らしさを世界の人たちに伝えたい」と協賛可能な企業を紹介。学生らが企業に出向いて交渉し、協賛金を集めている。
 同公演には約150万円の経費がかかり、現在3分の1程度を集めたが、まだ足りないという。これから学生たちは本番に向けて、協賛金集めにも力を入れる。斎藤さんは「江戸里神楽は『古事記』の内容も盛り込まれたユーモアを交えた演出でまとめられ、神々と私たちの距離を親しい間柄になるよう工夫された芸能。この公演は異世代連携による文化事業。学生たちには一足早く社会人経験もできるのでは」と学生たちを支援している。
 公演は午後2時、午後5時30分からの2回。各346席。入場料は1000円。
 <入場券の申し込み・問い合わせ>斎藤さんTEL090・9953・0299、メールyfe78576@nifty.com。

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