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認知症サポーターに・越谷南高校全生徒と教職員

2014. 1.6(越谷市)
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 県立越谷南高校(小林一郎校長 生徒数1114人)の体育館で12月17日、全校生徒と教職員の約1200人が、越谷市地域包括支援センター越谷なごみの郷の職員で保健師の鈴木七奈さん(43)と介護士の須貝真希さん・真弥さんの双子の兄弟(21)を招き、認知症サポーター養成講座を受講した。講師を務めた鈴木さんと須貝兄弟は、認知症キャラバン・メイトでもある。
 講座は、認知症の症状とはどのようなもので、こうした病気を持つ人にどのように対応したら良いかを教えるDVD視聴から始められた。DVDの後、須貝兄弟が介護と福祉の仕事に就いて学んだことを話した。兄弟は最初から福祉の仕事を目指していたわけではなく、就職を考えていた時、たまたまなごみの郷の募集を知り、応募したとのこと。
 働いてみると、利用者からパワーをもらっていることに気付き、このパワーをもらっているお返しに何ができるかを考え、笑顔を絶やさないことにした。「その人らしさを支えることが、自分にとっての介護と思う」と話した。
 また、鈴木保健師は、認知症の代表的な症状として記憶障害、判断力の障害、見当識障害(場所や方角がわからなくなる)を挙げ、この認知症を理解する3つのポイントを示した。3つのポイントは、脳の病気が原因で様々な障害が起きていること、その人らしさは変わらないこと、淋しい・怖い・悲しい・嬉しいといった感情は私たちと一緒ということ。
 講座の終わりに鈴木さんが「受講した全生徒に、認知症サポーターとしてオレンジリングを教室で渡します。でも、この場で代表として受けたい人はいますか」と問いかけると、3年生の喜敷直光さんが勢いよく手を挙げた。オレンジリングを鈴木さんから受けた喜敷さんは「その人らしさを支えていけるようになります」と話した。
 受講した余川茉祐(まゆ)さん(2年10組、17歳)は「身近に認知症の人はいませんが、いた場合は動てんせずに接していきたいです。福祉に興味があり、話を聞くことができてとてもよかった」と話した。また、石塚麻里子さん(2年1組、16歳)は「講座を聞くまでは認知症の人にどう対応して良いか戸惑ったと思うが、どのように対応したら良いのかが分かった。見かけたら自分から声をかけ助けていきたい」と話した。
 小林校長は「毎年この時期に外部の講師を招いて、人権教室を開催している。今回の講座のきっかけは、本校の吹奏楽部がなごみの郷を訪問し演奏したこと」と話した。
 認知症サポーターとは、認知症を理解し、偏見を持たずに認知症の人や家族に対し温かい目で見守る応援者。サポーターには認知症の人やその家族を支援する目印として「オレンジリング」(腕輪)を配布している。
 越谷市では2007年度から認知症サポーターを養成し、昨年11月に1万人を超えた。今回、越谷南高校での約1200人を対象とした講座は、市内で行われたものとしては最大のもの。

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